吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

予測不能3

2009年09月30日 06時51分51秒 | インポート

 まさに踏んだり蹴ったりとはこのことであろう。老人相手に言い返すのもなんだから、肘をさすりながら無言で立ち上がった(というか息が切れて喋れない)。事情を知らない衆人は、文句を言われている私が無言であればあるほど私を悪者に見るだろう。逆に自分が老人に文句をいえば「なにも老人にそこまで言わなくてもいいじゃないの」と思われるだろうから、結局自分はどちらにしても加害者であり悪者のままの図式なのである。これでは最初から旗色がわるい。


予測不能2

2009年09月29日 06時24分03秒 | インポート

 衝突回避のためには自分の身を挺して、これをかわすしかない。思い切り横に身を翻したら転倒してしまった。でもご老人を巻き込まなくてよかった・・・。左肘を打撲し倒れながら上をみたら、先ほどのご老人の顔が見えた。『ごめんなさい、どうもすみません、怪我はないですか?』といわれると思ったら、あにはからんや「まぁ~本当にアブないこと!」と上から目線で怒られた。どうも黄色信号を横断できなかったことが私のせいだといわんばかりである。そりゃ~ないでしょう?


予測不能1

2009年09月28日 07時18分57秒 | インポート

 先だってジョギング中、歩道に佇む高齢婦人の前を通り過ぎようとした。するといきなり自分の前に走って飛び出してきたのである。どうも信号が変わりそうになったので走り出したようである。自分も迂闊だった。「杖を持たないご老人は周りを確認しないで急に飛び出す」ので要注意である。これは常識であった。杖を持って歩いているご老人ならば足が不自由なので急な飛び出しはないのであるのだが。あぁ、このままだと衝突する・・・。


インフルエンザワクチン

2009年09月26日 06時24分43秒 | インポート

 新型インフルエンザワクチンの話は、まだ医師会から正式にはない。テレビでは医療従事者と子供が最優先などといっているが、自分のところのような「末端の」クリニックにはそんな話などはまったく聞こえてこない。そればかりか、通常の季節性インフルエンザの供給も、昨年の7~8割程度になるなどという噂もある。10月から通常ワクチンの接種がはじまるのだが、まったく入荷の目途も立っていない。今年はたぶん季節性インフルエンザも含めて大流行する可能性が高いと思われます。あ~やだやだ。


検体採取

2009年09月25日 06時44分21秒 | インポート

 昨日、発熱の高校生がきた。クラスではインフルエンザが流行し学級閉鎖であると。急な38.5℃の発熱なのでインフルエンザの検査をすすめた。すると「あ~綿棒を鼻の奥に入れるのは痛いので、自分でやります」とのこと。しかし見ていると鼻の入り口でほんのわずか鼻孔粘液を拭ってきたのみである。「鼻の奥まで綿棒いれないと検査がうまくできませんよ」と言うと、「大丈夫、いつも自分はこれで陽性に出ますから・・・」と高校生にやりかえされた。もし偽陰性だったらどうしようかと思いつつも、結果は陽性にでた。不謹慎にも今回だけは陽性に出て「あーよかったと」思ってしまった。


シルバーウイーク明け

2009年09月24日 06時43分18秒 | インポート

 連休があけました。確かにTVをみていたら、各行楽地や帰省客による高速道路の渋滞は5月の連休並みの混雑でした。うちは遠出はしませんでしたが、都内繁華街へ買い物と食事にいきました。やはりすごい人でしたね。さて本日より平常診療の開始です。きっとインフルエンザの患者さんも増えているんだろうなぁ~と心配しています。TVでぼつぼつ呼吸不全や脳症の合併例も報道されているのでやはり嗽や手洗いによる予防は重要ですね。


インフルエンザ検査3

2009年09月19日 06時25分00秒 | インポート

 インフルエンザ検査の2回以上の施行は躊躇するものの、実際のところは初回、陰性だった生徒でも、翌日再度検査したらA型が陽性だったことはいくらでもある。感染早期は陰性になることがあるのはやむをえない。去年までは高い熱が出ないと病院に来院しなかったが、「新型騒動」以来、微熱以外ほとんど症状がないような感染早期に受診するものだから、きっと検査が陰性になるのであろう。今後インフルエンザ検査は2回以上をルーチンとしてほしいですね。


インフルエンザ検査2

2009年09月18日 06時28分51秒 | インポート

 インフルエンザの検査を2回以上おこなうと、もしかしたら「過剰検査」ということで保険基金から削られるおそれがある。そうなったらこちらの持ち出しで赤字である。とりあえずはレセプトに経過と事情を詳記するが、「患者の希望で」とか「学校側の依頼で」と言う言葉は禁句である。判断根拠は、常に「医師が検査を必要と判断した」ということが原則であり、このような他力本願的な根拠は認められていないからである。所謂この「言い訳」も書きようによっては墓穴を掘ることになるので慎重に「作文」しなくてはならない。


インフルエンザ検査1

2009年09月17日 06時38分47秒 | インポート

 最近、小中学校などの現場ではインフルエンザが猛威をふるっている。この時期のA型はみんな新型であろう。これだけ流行すると今更、新型、だからなに?・・といった感じである。しかし当然、学校側もかなり神経質になっており、1回の検査で陰性だったとしても、高熱があるときは翌日も、再度医療機関受診を生徒に指示し、なおも「もう一度インフルエンザの検査してもらいなさい」とまで生徒に言うのである。こちらが診察の上、必要と判断すれば再度の検査もするが、ところが学校側にとって必要なのは「医師の判断」ではなく「検査の結果」のようである。


うどん その2

2009年09月16日 06時51分52秒 | インポート

 随分昔だが、一時期自分で手打ちウドンを打っていたことがある。「強力粉○:薄力粉○の割合」とか、「打ち水は○%の食塩水にして」とか、また「コシをだすには足で踏んで」とか、いろいろ凝った。しかしながら、確かに打てば打つほど確実にコシは得られるが、ただグルテンが硬いだけのゴツゴツした噛みごたえにしかならなかった。やはり周りはフンワリ柔らかくて、噛むと中心部にコシがあるようなウドンらしいウドンは難しかった。結局1回もうまくいかなかったので自分で作るのはギブアップした。


うどん

2009年09月15日 06時57分36秒 | インポート

 この前の日曜日にお茶の水に買い物に行った。讃岐ウドンの店があったのでひさびさにウドンを食べた。普段は食べるとしたら蕎麦である。めったにウドンは食べないが讃岐ウドンは別格である。数年前まで毎年9月頃は仕事で四国高松まで行っていた。生き帰りともサンライズ瀬戸の夜行寝台車で行くのが楽しみだった。地元の救命士に連れていってもらったのだが、某製麺所の土間で立ち食いしたあのウドンが忘れられない。ウドンの外周はプルプルで柔らかいのだが噛むと中心部はガツンとコシのあるウドンがとても美味かった。懐かしい。


救急の日雑感4

2009年09月14日 06時53分48秒 | インポート

 医療行為であるAED(電気ショック)が市民でもできるようになったのには、いろいろ紆余曲折の議論があった。医師法という法律は立法府の法律であり、そう簡単に変えることはできない。しかしながら「緊急事務管理」が適用されることになり、つまりこれは生命、財産等が脅かされている時に第三者がその事務管理を代行するということで「緊急避難」としてAEDが認められることになったのである。まあ結局、AEDを使用した一般市民は全員すべからく違法行為を成したのであるが、それは全例、緊急避難で阻却されるという、回りくどくてややこしい解釈で使用が認められているのである。でもまあやればできるのである。

2007102830日のブログ:当院AEDについて)


救急の日雑感3

2009年09月12日 06時40分10秒 | インポート

 薬事を管轄する厚生省も、医師法と整合性をとるため、空の上は国内ではないという解釈で、講習を受けた乗務員ならばAED使用を認めるという通達を出さざるをえなかった。そしてそれから国内便でもAEDが使えるようになるまでには半年もかからなかった。そして次にいよいよ国内にAEDが入り込み、市民が自由に使えるようになるまでの経過は、まさにアメリカからの黒船来航のようであった。今では訓練を受けても受けなくても一般市民はAEDを使える世の中になっている。でもここに来るまでは自分も委員ではあったが、行政内ですったもんだのの議論があった・・・、まあ今となってはいい思い出である。


救急の日雑感2

2009年09月11日 06時30分07秒 | インポート

 その時、日本で将来AEDは使えるようにならないだろうなと思った理由は、電気ショックは医療行であるからであった。つまり医師法に抵触するので行政は絶対ウンと言わないだろうなと思った。ところが以後2000年にクリントン大統領が「米国に着陸する飛行機にAEDを積載していないと入国許可しない」と言い出したことがブレークスルーになったのである。日本の航空会社各社はそこでAEDを搭載したものの、乗務員はそれを使えないという奇妙な緊張感がしばらく続いたのである。


救急の日雑感

2009年09月10日 06時45分41秒 | インポート

 そういえば昨日の99日は、「救急の日」である。大学時代は結構、自治体のイベントなどに駆り出され、講演などもやらさせてもらった。特に一般人が行なう心臓電気ショックであるAEDは画期的である。当時、自分は日本に導入される際の法整備や、また市民教育に関してのシステム構築において、少しばかり行政の委員などにて携わってきたので感慨深い。1999年、アメリカのボストンではじめて市民が行なうAEDの講習をみて驚いた。でも「日本では無理だろうな」と思ったが・・・。