吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

羹に懲りて膾を吹く その3

2017年03月18日 06時23分59秒 | 日記
 言いにくいのであるが、これは事実である。それは患者さんの外来における要望や訴えは時に「切りがない」のである。中には緊急で重要な訴えもあるが、概ねその要望の多くは緊急性がないのである。特に高齢の方の話は循環的であり同じ話が冗長的に延々と続くこともある。途中で話を遮ると怒り出したり、「あの病院は話を聞いてくれない」と言われる高齢の方もいるのである。
さてその上で今回の話であるが、今後病院がこれだけマスメディアや市議会から「叩かれれば」、今後は患者さんの冗長的な話に最後まで(患者さんが満足するまで)対応せざるを得ない。すると確かに「1日500人もの外来患者さん」がいると極端であるが外来終了は夜になるかもしれない。当然それだけ待ち時間も長くなるだろう。すると今度は「あそこは午前中から夜まででも患者を外来に待たせておく」という苦情が出てくるのである。そう簡単に対応職員の数を増やすのは「医療費抑制の国策」のもとでは困難である。どうしようもなくなる。