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明治産業遺産「百年の計、我にあり」  広瀬宰平さんと伊庭貞剛さん

2016年01月18日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

TVのドラマで感動することなど滅多にありませんが、その滅多に出会ったのが、明治産業遺産「百年の計、我にあり」で放送された 別子銅山を改革した広瀬宰平さんと伊庭貞剛さ二人の話です。 

別子銅山の所有者である住友家では、毎年、新年の挨拶は「万事お変わりなく、おめでとうございます」という仕来たりを、広瀬さんは「万事お変わりなく」ではダメでドンドン変わらなくてはいけないと異議をとなえ改革を訴え、経営改革を進めました。

当時は日本の技術も遅れていて、富国強兵が叫ばれていた時代です。 日本より進んだ外国【フランス】から鉱山技師を招いて改善点の指摘を受けた後、改革の実施は日本人の手で行わねばならないと、調査を完了し次の改善の実施へと移りたい外国人技師の契約は延長せずに自分達で行うのです。 目先の事に囚われず、100年の計で先々を考えた経営をするというのは中々できるものではありません。

明治維新のことは、国家体制の改革と活躍した政治家の話ばかりが有名ですが、国を支える経済でも産業界には立派な方々が多かったのです。 銅の精錬で公害が発生すると、目先の補償金で済ませてはいけない、と工場の移転までしてしまったのです。同じ銅の採掘/精錬では、足尾銅山が公害の元祖として有名ですが、足尾銅山での鉱毒事件を告発した田中正造さんも、別子銅山を見て「完全な解決」と仰ったとの事です。

以前、某米国系大企業に勤めていた頃、日本の産業界がリストラの嵐にあったことがありました。 その当時、住友系の某社は、「企業は社会の器であり、会社の事情だけでリストラに走れば社会が混乱する。企業努力でリストラを避けるべきだ」というような発言があったのを覚えています。 それは別子銅山の頃からの伝統であったようです。 企業は誰のもの? 米国企業では迷うことなく株主様。 株主への還元のためなら、雇われ社長は自分の任期中の目先の利益のためには何でもします。 国家100年の計とは対極の考えです。 企業経営まで、近代国家として出発したばかりの日本という国の行く末を案じながら立派なことです。 体は小柄であっても、考えの深さ広さは体ばかりデカイ米国系を完全に凌いでいます。

このお二人が気になって調べて見ると、伊庭貞昂さんは勇退する時に次の様な言葉を残されています。「事業の進歩発展に最も害するものは、青年の過失ではなくして、老人の跋扈である」  立派な方というのは最後まで立派なものです。

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