今日6月28日は「貿易記念日」だそうです。
そこで「貿易記念日」について調べました。
貿易記念日とは、1963年(昭和38年)に通産省(現経済産業省)が提案し、閣議決定されたもので、その趣旨は、貿易に携わる企業だけでなく、広く国民全般が輸出入の重要性について認識を深めることとされています。
そして、6月28日に制定された理由は、安政6年5月28日(新暦1859年6月28日)は江戸幕府がアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、オランダとの5カ国との間に結んだ友好通商条約に基づき、横浜、長崎、函館の各港での自由貿易の開始を布告し、鎖国を解き、自由貿易を開始した日で、いわば、日本が近代自由貿易にのりだすことを宣言した日と言うことで、この日が記念日となったものです。
安政年間とは、1854年11月から1860年3月までの5年4ヶ月間で、この期間は、江戸幕府が終焉を迎えようとしていた激動の時代です。
後に「安政三大地震」と言われる「安政東海地震(M8.4)」が1854年(安政元年11月4日)に発生し、翌日の1854年(安政元年11月5日)には「安政南海地震(M8.4)」が続いて発生しました。
更に、翌年の安政2年10月2日には「安政江戸地震(M6.9)」いわゆる「安政の大地震」が発生しています。
加えて、安政5年(1858年)4月に井伊直弼が大老に就任するや「安政の大獄」と言われる恐怖政治が行われ、安政7年(1860年)3月3日の「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺されるまで、天災や事件によって市民は不安に怯えます。
経済では列強各国との不平等条約の締結など徳川政権が翻弄された時代で、この14年後の1868年には明治新政府が誕生することとなります。
そこで参考までに安政年間の主な出来事を調べてみました。
(年代) (月日) (出来事)
嘉永7年(1854年) 1月16日 ペリーが軍艦7隻を率いて浦賀に再来日しました。
3月 3日 幕府、日米和親条約を締結
8月23日 日英和親条約を調印
11月 中部・関西で大地震が発生。大阪に大津波が襲来
11月27日 嘉永から安政に改元(嘉永7年⇒安政元年)
安政元年(1854年) 12月21日 日露和親条約調印
安政 2年(1855年) 2月 6日 日露通商条約締結
10月 2日 安政の大地震発生
安政の大地震図です (探検コムHPより)
10月15日 琉球、フランスと和親条約締結
安政3年(1856年) 7月 3日 ハリスがアメリカ総領事に着任
安政4年(1857年) この年 インフルエンザ大流行
11月 吉田松陰、松下村塾を主宰
安政5年(1858年) 4月 井伊直弼大老に就任
6月19日 幕府、日米通商条約調印
7月 末 江戸でコレラ大流行(死者10万人以上ともいわれている)
安政6年(1859年) この年 はしか大流行(安政の大麻疹)
6月 2日 横浜港、開港
安政7年(1860年) 1月 2日 イタリア船が始めて横浜に来航
3月 3日 「桜田門外の変」 井伊直弼(46歳)暗殺される
3月 8日 改元 元号が万延になる(安政7年⇒万延元年)
多いものですね。
3月3日は「耳の日」とか8月8日は「葉っぱの日?」「そろばんの日」だったかな。
面白くていいですよね。
でもなかなか覚え切れません・・・
最近は、関連する業界が月日と語呂合わせで無理やり記念日とし、販売促進の手段として利用するケースも多いようですね。
消費者は業者の手の上で踊らされないように気をつけないとね!