モンゴル ウランバートルで開催されたアジアベンチプレス選手権大会の試合日程変更があり、最終日の重量級の試合及びパーティーが1日早く行われました。
そのため最終日が空きとなったので、一日早く帰国出来るかネットで調べると、航空会社によっては席に空きがあれば早い便に変更出来ることもあると情報を得てとりあえず早朝ウランバートル空港へタクシーで向かいました。
しかし空港の案内所で確認すると、翌日の航空券への変更は出来ないと言われ、渋々ホテルまで戻る事にしたが、もう現地のお金もUSドルも無く、VISAカードで空港のATMから現地通貨を引き出そうとしたが「モンゴル語」と「English」で引き出す事が出来なかった。以前、ニューヨークで3回連続で暗証番号を間違えたときに、そのカードが使えなくなたことがあるのでここは慎重に現地の人にサポートしてもらうことしにた。
辺りを見回すと、モンゴルの方が「さようなら、ありがとう」と日本語で別れの挨拶をしている女性の声が聴こえて来ました。グッドタイミング!この方にVISAカードからの引き出し方を教えてもらおうと、見送っていた友人と別れたところを見計らって声を掛けました。すると気持ちよく応じてくれて無事にお金を引き出す事が出来ました。
この女性はご主人と二人で空港まで友人を見送りに来ていました。
女性から、ホテルに戻るなら私の家の近くなので車で送りますよ。タクシーで行くとお金がかかるでしょ。と親切に言っていただき甘える事にしました。ホテルに向かう途中「もし貴方さえ良ければ私のうちに泊まりませんか?ホテルはもうチェックアウトされているのですよね?」
海外で、今会ったばかりの見ず知らずの方のご家庭に泊まるなんていくらなんでもと思いましたが、モンゴルの一般家庭はどのような生活をしているのか興味もあり、お言葉に甘えてさせてもらうことに。
空港から車を走らせ、15分程でウランバートル市内のマンションに到着してビックリ!な、なんとオートロックシステムでセキュリティーパスワードを入力し扉が開く高級マンションです。
エレベーターで上がり玄関を入ると、なんと豪華な!
廊下に面した10畳ほどの大きな部屋に案内され、この部屋を自分の部屋と思って遠慮なく使ってくださいとのこと。ネットもWi-Fiでサクサク!
ベッドの横に荷物を置いて、リビングへ案内されると、そこにはまだ55歳と若いお婆ちゃん(ナラさん)が10ヶ月の赤ちゃん(テルモちゃん)とお留守番していて、私の朝食をつくり始めてくれました。ちなみにモンゴルは朝ご飯やお昼ご飯など決まった時間に食べたりしないそうで、お腹が空いたら適当に食べるのだそうです。お米や粉ミルクなど殆ど日本から取り寄せているとか。
少し前に出会ったばかりの、どこの誰とも分からない日本人を、こんなに親切にしてくれるなんて・・・。モンゴルは治安が悪いとネットで書かれていましたが、全く嘘でしたね。私が今回大変お世話になった香港の選手に話を聴くと、中国や香港と比較するとモンゴルの治安は全然良い方ですよ。と言っていました。
食事が済むと、この女性(キョカさん)が、沢山のアルバムを見せてくれていろいろ紹介をしてくれました。
キョカさんは3年前まで日本に滞在していたそうです。写真をみると日本の大相撲でも大活躍しているモンゴル出身の横綱、白鳳や旭鷲山と写っているものもありました。
それもそのはず!!
「旭鷲山は私たちの親戚で妹の旦那の兄が旭鷲山なんですよ。」と聴かされビックリ!!!しかも日本で2年程、旭鷲山と同居しながら仕事をしていたそうです。旭鷲山はモンゴルの国会議員でもあるので、ん~なるほど、この生活環境に納得です。