Life is Sweet.....

Days with Pudgy & Ooloo Bonzo

人生3度目の手術に挑む・・・Just keep your fingers crossed, friends !  

2019年02月02日 | Weblog

ウ〜ル〜の胃排出障害(食べたものがうまく消化して腸まで順調に流れず消化器に負担がかかると共に嘔吐する)の問題ですが、去年のバルーン拡張の効果が一時的であり、幽門部の粘膜部の炎症が治まっていないため、2度目のバルーン拡張をしても幽門部が広がる可能性が低いという見解になりました。

超音波で確認したところ、幽門部の手前に高さ1.5cmの粘膜質の病変(肥厚した粘膜部)もできており、臨床状況からしても胃排出障害は悪化しているので、外科的手術で幽門部を広げ、胃排出障害を解消することにしました。

↓挿絵で解説するとこんな感じです。 具体的にはY字型に幽門部をカットして図のB点をA点にくっつけて縫合することによって結果的に幽門洞を広げます。

きのうの夜は脱水症状が解消されているのに、なぜか元気がなくて心配でした。

よだれが出ていて、チョット食欲がイマイチで ・・・これは胃の流れが悪くうまく消化できずむかむかして気持ちがわるかったので元気がなかったようです。

このところずっと、お腹がグルグル鳴ったり、オナラが臭かったりしたのは胃排出障害のせいだったようです。徐々に悪化してきたのですね。 

人間なら・・・  「なんかさ、お腹が張っちゃって気持ち悪いの・・・食欲もイマイチ・・・」と言うのでしょうが、犬はしゃべりませんし、涙も流さないし悲しい顔もしないのでわかりにくいですね。

生まれて12年も一緒にいて わかりきれないのが 申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ホントは 「辛いよ・・・」っていつも思っていたのかも知れません。

(こうした肥厚性胃炎は短頭種の子に見受けられることが多いようですからフレンチブルドッグの飼い主の方は検診などでチェックされると良いと思います。下の月2日の通院記事は是非お読み下さい。)

手術で入院して しばらく飼い主に会えない日々が続いてかわいそうですが・・・

また帰って来て ガツガツ食事が楽しくできるようにしてあげたいと思います。

避妊手術を含み、人生で3度目の手術に挑みます。

もちろん、高齢でもあるし、手術するからにはそれなりのリスクもありますが、幸い今のところ心臓の動き・肺機能も問題なさそうですし、これまでも手術は成功してその成果があったので きっと今回もうまくいくと信じています・・・ 

ウ〜ル〜は幾度となくこれまでも危機を乗り越えてきた運の強い子ですから、また元気な姿になってくれると思います。   

皆さんもどうぞ応援して下さい!

Regarding Ooloo’s gastric evacuation trouble caused by narrowing of the pylorus,the balloon inflation treated last autumn doesn’t seem it worked well at the moment.

And if she would have another balloon inflation in the near future the chances of recovery would be low. So she need a surgical operation for  expanding the antrum pyloricum.

Probably she will be given surgery Tuesday.  She’s ever been given three surgical operations in her life and she's born lucky !  We are sure she will make a recovery soon.

Just keep your fingers crossed, friends !  

 

―― 01/28/2019年~  通院メモ (Hanapecha 動物病院)  ―――――――――――――――

1/16 飼い主出張のため Let’s さん預け。1/17 嘔吐があり、念のため通院し点滴。その後は治まっているとのことだった。

1/27夕方 タール便がでたのでHanapecha 動物病院へ。超音波で特に新しい異常はない。幽門部の狭窄に関連してと預けられたストレスで胃の出血があったのではないか?特に薬などなし。様子見て。

1/27夜  尚、水を飲むと余った水が少し赤く混じる。歯茎などの問題か?

1/29 嘔吐が4回あり 夕方 異常に水を欲し、 震えがあるので脱水症今日の危惧から 近所のER文京、高橋獣医師に緊急で診てもらう。

脱水症状の傾向がみられるので・・・

点滴で水分補充。注射で胃酸の出すぎを防ぐのと吐きどめ、通常使用のステロイドと同量を注射。このまま今日は餌と水はあたえず明日かかりつけ医に行き診察してもらって下さいとのこと。

1/30 水を異常に飲みたがるのでおそらく脱水気味。検査の結果 電解質の数値が落ちているので脱水症状。(Na   133.   K.  2.0.   Cl. 74 ). あれだけ嘔吐するので体内から水分が失われるのでこうなる。 入院し、効果的な静脈点滴が必要。(多分2日間)

膵臓の数値 リパーゼ が554 と高いが、慢性的な膵炎の影響もあるかもしれないが、嘔吐などで膵臓に一時的に負荷がかかったことによるかもしれない。以降もこの数値の推移は注視。 

―― 02/01/2019年~  通院メモ(Hanapecha 動物病院)  ―――――――――――――――

電解質の数値が改善されている。(Na 146 K. 2.9 Cl 98)リパーゼもやや改善 334 。

一度連れて帰り明日はJARMeCへ。 

夜になって元気がない。夜間Hanapechaの高須院長に電話で相談。嘔吐がなければ急を要さないので、特にそのままあすJARMeCへとのこと。

―― 02/02/2019年 通院メモ(JARMeC 日本動物高度医療センター東京院 鈴木敬子 獣医師)  ―――――――――――――――

本来ならきょうは  造影剤で幽門部の流れをチェックし、その後の対策をどうするか決める予定だったが、ウ~ル~の体調が思わしくないので、まず検査をしてもらう。造影剤は体調が良くないと誤嚥などの危惧があるので今日はしない。

特に顕著な問題は血液検査からは見られない。CRPは4.05でやや高いがおそらく胃など消化管の炎症のせいではないか?

膵臓の数値、リパーゼは Hanapechaさんと検査方法が違うので一概に比較できないが、きょうは144でありJARMeCの数値では正常値の上限が160なのでそれほど大きな問題でもなさそう。

超音波によると胃排出障害は悪化している。幽門部の狭さはほどんど昨秋と変わらないが、食物の胃停滞(鬱滞)は悪化している様子で流れが悪い。ヨダレは胃がパンパンに張っているので恐らく気持ちが悪いせいだろう。元気がないのもそのせいであろう。

胃液がうまく流れていかないなど、腸にも負担がかかり腸内細菌のバランスが乱れている。だからオナラも臭い。

超音波で発見されたが、幽門部手前に高さ1.5cm程度の粘膜病変がある。これは悪性のものでない良性の肥厚した粘膜質の炎症などによるものではないか。(内視鏡などで焼き切ってとれるもの)

前回バルーン拡張から2ヶ月経ち、状況は改善されていない。山口大学の報告例によるとバルーン拡張で粘膜の炎症が引いて幽門部が拡張されたが、ウ~ル~の場合、バルーン拡張後も粘膜の炎症が治まらず、肥厚が改善されなかったので、1度目のバルーン拡張は一時的な効果に終わった。このまま2度目のバルーン拡張をしても前回同様の結果となり、施行の効果がない可能性が高いと思われる。

従って、この状態から脱し、胃から十二指腸への食物の流れを改善していくには外科手術で幽門部を広げる手術が必要。方法はもっとも予後が良いY字型に切って幽門部を広げて縫合する方法が良い。術後は消化管の炎症の治療を飲み薬で並行して治療。

手術の難易度はさほど複雑なものではないが簡単な手術でもない。ただ予後は良好な事例が多い。さほど頻繁に出くわす病気でもないので手術の例はさほど多くないが、JARMeCではここ一年で2件、先天的な幽門部狭窄の生後5カ月くらいの幼犬に施術した。2匹とも予後は良好との報告。肥厚性胃炎はフレンチブルドッグに見られる症状で、短頭種特有のハーハーした呼吸が胃に空気を多量に送ってしまい胃に負担がかかり胃壁が肥厚しがちなことに起因するといわれている。 

外科の獣医と打ち合わせた結果を2/3(日)に電話する。今の予定では、2/4に(月)に飼い主と打ち合わせ確認ののち、2/5(火)の手術となる予定。術前に心肺機能再確認。 術後一日半くらいしてから食事開始。1週間以内に退院。抜糸は2週間後。術前に当面 吐き気抑制剤・制酸剤投薬


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