PLANET LULU GALAXY!

ルルの日記

晩秋に見る“真夏の夜の夢”

2006-11-20 20:25:34 | 
今日は、雨降り・・
雨が降るたびに寒くなって来る・・・。
冬が目の前に来ているこの時期に“真夏の夜の夢”なんて記事、すっとぼけてるとは思うけども。。
グーグルで“真夏の夜の夢”の画像を探してみました・・。(記事の最後に載せますね~☆)

うちの母はどうやら私を文学少女に育てたかったらしく、おもちゃなんかはそうそう買ってもらえなかったけど、本に関しては、私が欲しいと言わなくても買い与えてくれました・・。(私の部屋にはごっついハードカバーの少年少女文学全集全20巻がドカンと並びその存在感を知らしめていた...汗)

シェイクスピアも私が欲しいと言わなかったのに(笑)母が買い与えてくれた本のうちの一つなのですが、むりやり読んでみて(?)ベニスの商人やハムレットなど、人間社会の負の部分を見せつけられる悲劇や風刺劇は全く好きになれず、彼の作品の中で唯一魅力的に見えた作品が「真夏の夜の夢」でした・・。

「真夏の夜の夢」には、太鼓持ち的役割である、いたずらな妖精が出てくるのだけど、この妖精が使った魔法の媚薬により、人間界、妖精界の恋愛関係が錯綜してしまうことになる。

コリン・ウィルソンが、芸術家たちの一生をスリラー的に解釈し、書き上げた著作品「アウトサイダー」で、『歴史上において、たいがいの芸術家はアウトサイダーであったが、例外的に社会から逸脱せずに活動していた芸術家が何人か居る。そのうちの一人がシェイクスピアだ。』というようなことを言っていたけど、数多くの芸術作品を生み出しながら社交界で図々しく生きていかれたシェイクスピアはその洞察力、バランス感覚を「ベニスの商人」や「ハムレット」では悪用しているような気がする。
頭が切れるゆえに意地悪である彼の持ち味は、妖精パックのような素敵なトリックスターが現れる喜劇によって生かされると思うんだけどな・・。
(ちなみに「真夏の夜の夢」のラストは“大”ハッピーエンドです☆)



「不思議の国のアリス」などの挿絵も手がけた英国の挿絵画家アーサー・ラッカムによる「真夏の夜の夢」


妖精パックが恋の媚薬を振りかけると・・。


恋の媚薬を振りかけられると、目が覚めて一番最初に見えた相手に恋をしてしまう・・。たとえそれが魔法で頭をロバに変えられた相手であっても・・。
(私はこの異形のものへの恋というシチュエーションに弱い・・!


真夏の夜の夢

角川書店

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P.S.miuraさま、遊び人さま、museさまも、コメントをありがとうございます・・!

この記事が先になってしまいましたが、お返事、お待ちくださいませ。。m(__)m
そして、今、恋してる人の恋がうまくいきますように~!!

↓の恋に破れたあと、真夏の夜の夢の登場人物を演じるとしたらパックになりたかったルルより
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (guitarbird)
2006-11-20 22:24:31
こんばんわ、guitarbirdです

実は、まだ秘密にしていたのですが、これを機会に話すと・・・
実は、シェイクスピア全作読破(もちろん日本語訳)を一昨年から始めていて、
次に読もうと今書棚から出してあるのが、「夏の夜の夢」なんです。
偶然。
あ、この記事を機に、いっきに読むかな!
返信する
ギタバさま☆ (ルル)
2006-11-21 23:23:35
コメントをありがとうございます~!!
お返事お待たせいたしました。。

なんか、長ーくお話をしてなかったような気がする・・
私は最近、インナースペースで漂流しておりました~。。

>実は、まだ秘密にしていたのですが、これを機会に話すと・・・

わくわく・・

>実は、シェイクスピア全作読破(もちろん日本語訳)を一昨年から始めていて、

えぇ~~~~っ!!!!
めちゃくちゃ大変じゃないですかっ!!???

>次に読もうと今書棚から出してあるのが、「夏の夜の夢」なんです。
偶然。

えぇぇぇっっっっ!!!!

すごいシンクロ。。。。
ビックリ。。。。

なんかおたがい遠くに住んでるのにすごいですよね・・!!

>あ、この記事を機に、いっきに読むかな!

あっ!もうすんなり読めちゃいますよ~!!

でもそういえば、記事の内容を撤回して申し訳ないのですケド、実は「ベニスの商人」も世知辛くはあるけど面白かったような覚えがあります。。(ギタバさまはいかがだったのかな..?)主人公の恋人が裁判官になったり・・。
入り込めなかったのは、いわゆる“シェイクスピア四代悲劇”ですね・・
返信する
もう一度、ギタバさまへ☆ (ルル)
2006-11-22 17:16:25
「ベニスの商人」、たとえ面白かったとしても、“悪用している”と感じるのは変わりがありません・・
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シェイクスピア (muse)
2006-11-23 19:56:17
こんばんはー。
「真夏の夜の夢」、原作は読んだこと無いんですが、映画がおもしろかったです。シェイクスピアって、古い人くらいのイメージしかなくて(これはあまりにもひどい?)、こんなにおもしろいストーリーを書く人だったんだと驚いた記憶があります。本も読んでみようと思っています。
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museさん、こんにちはー♪ (ルル)
2006-11-24 12:37:25
昨日は頭に浮かんだ曲についてNETで調べてて、(エルヴィス・コステロのとある曲デス☆)たいへんな出会いがありまして、タワーレコードに行くために街に出て、エルヴィス・コステロのアルバム「マイ・フレイム・バーンズ・ブルー」を買いました・・!
2枚組アルバムなのですが、2枚目のCDは「真夏の夜の夢」をテーマにしたものでした・・
人生って時々不思議なことが起きるんだなぁ。。
なんて、ブツブツごめんなさい..m(__)m

コメントをありがとうございます・・!!

シェイクスピア=古い人 たしかにその通りでございます・・!
でも私の方はなんだか時代背景とかが解らなくなってたりします・・
ギリシャ神話とか、北欧神話とかを読んだ時と同時期に読んだから、割りと新しいものだという印象があったみたいデス・・

そうそう!映画になってましたね・・!!
museさんとは逆で映画の方を未見だった私ですけど、たぶん本の方の脚本を映画は上手に生かしていたのでしょうねー

私の方は、この機会に今度映画の方を観てみたいと思います・・!!
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