被災地支援プロジェクトチームEn

東北の中長期的な復興を目的としたボランティア任意団体です。活動のご報告をしていきます。

【学習支援】 2014年度第8回:中学生・被災地から感じたこと

2014-12-23 14:44:57 | 日記
今回はじめて被災地を訪れました。これまで何か支援をしたいとは思いつつも、一歩踏み出せずにいましたが、Enの活動を続けている友人に刺激を受け、参加させて頂くに至りました。

活動の2日目に、被災地ツアーに連れて行って頂きました。被災から3年以上が経過しましたが、予想していた以上に復興が進んでいないという印象を受けました。街の至る所が工事中で、特に河口に近い箇所は見渡すかぎり何もない箇所もありました。ツアーの中で訪れた日和山公園には震災前の写真が掲示されていました。被災前の石巻には訪れたことがなかったため、こんなにも活気があった街だったのか、今はこんなに変わってしまったのかということを、メディアを通しては分からない実感として感じ、愕然としました。

その一方、中学生の指導をさせて頂き、とても明るく素直なことに驚きました。学習指導の経験は初めてで、不器用ながら伝えたことでも、素直に受け入れ、それを糧に成長しようとしてくれました。震災後は様々な辛いことを経験したと思いますし、街に活気が失われ、暗いムードに包まれていたと想像します。それでも、負けることなく、将来の夢を持ち、ひたむきに頑張っている姿を見て、心を打たれ、私自身元気をもらいました。

中学生が学習後に書いた振り返りのシートを見せて頂きましたが、その多くには、勉強の楽しさを知った、頑張る気持ちになったと書かれていました。指導の難しさ、自分の至らなさを感じる2日間ではありましたが、こうした中学生の背中を少しでも押せたなら、参加した意義があったのではないかと思いました。

今回、何が今被災地で求められているのか、今何が自分にできるのかを考えたいという思いもあり、参加させて頂きましたが、石巻を作っていく「人」を元気づける、このような活動は、今本当に必要なことの一つではないかと考えさせられました。自分に何ができるかまだ答えが見つかってはいませんが、今後も続けて取り組み、考えていきたいと思っています。

                     (文責:たま)


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