被災地支援プロジェクトチームEn

東北の中長期的な復興を目的としたボランティア任意団体です。活動のご報告をしていきます。

【学習サポート】2017年度第2回:私にとってボランティアをする意味

2017-10-08 19:11:25 | 日記
ボランティアとは、何なのでしょうか。よくテレビなどのニュースで耳にしたりしますが、実際の所どうなのかよくわからない人も沢山いると思います。今回は私なりに、ボランティアについて考えてみました。

私がボランティア活動を始めたのは、2011年に起きた東日本大震災がきっかけでした。困っている人がいるなら助けにいかなくちゃ!そんな事を思った記憶があります。活動内容は行く場所によってニーズが違うので様々ですが、私が行ったもので言うと、道路横の溝に溜まった泥のかきだし、福島の子供達と一緒にキャンプ、うどん・キャンドル作り、動物保護団体での保護活動、中学生への学習支援などです。その活動の中で、ボランティアをしている事を友人・知人に話すと、必ず「すごいね!偉いね!」と言われました。そこでいつも疑問に思うのです。ボランティアは、すごくて、偉い事なのかなと。確かに、インターネットでボランティアと調べると【無償奉仕】と出てはくるけれど。

そこで実際よく考えてみると、ボランティアに行って私が何か活動したその倍、いや、それ以上のものを自分が得ていた事に気づきました。それは「経験」です。その経験は大きく3つに分ける事ができて、その3つとは、
① 被災地の状況を自分の目・肌で感じる、被災者の方のお話を聞く、勉強を教える楽しさ・難しさを知る、女性で肉体労働をする大変さを知る、子供の教育がとても大切である事を学ぶ→学習・知識の向上
② 自分でも誰かに何か出来ることがある、と思うことによって自己肯定感が高まり、今何が必要か、自ら考え行動するようになる。またそれを誰かとはではなく、一人で行動できるようになる→自立心の向上
③ 初めて出会った人とコミュニーションを取り、関係を続けて行く事で人脈が広がり、そこからさらに自分が行動できる場所が広がるなど、交流の幅が広がる→コミュニケーション能力の向上・人生観の変化
これらはすべて、どれも目には見えないもの(可視化できないもの)ばかりで、決してお金には変える事ができないものです。

このように考えると、ボランティアの本当の意味とは、現地の人にとっても、活動する人にとっても、その参加者全ての人のため、つまり「相互のため」にあるものだと思います。私がボランティアをするのも、無償奉仕ではなく相互のために意味があるから、です。本当に大切なものは目に見えません。この事を胸に、今後もボランティア活動を続けていこうと思います。
                        (まい)