パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

スリリングな夜

2005年11月05日 | からだのこと
11月5日(土)快晴
さっと入院をふりかえってみることにする。
手術前夜家族で軽く夕食までとってから病院へ。
面会時間の終わる8時ぎりぎりまで夫と娘がいてくれる。
8時になり、帰る二人に病院の玄関で手を振り、
多分何度も振り返ったであろう娘の顔を見ることができず
さっさと病室へ戻るふりをする母。
9時消灯で、きっと眠れないだろうなあと思っていると
娘や夫からメール。
淡々としてるふうの娘にちょっと安心。
夫は「今夜は枕が変わるし、緊張するしで眠れないだろうねえ
そうはいっても明日はたっぷり眠らされるのだから
多少は睡眠不足でもいいとしようか。
帰ったら早速お米を研いで明日の準備だ。
明日の朝食は純和風の予定。
明日は朝一番で神棚に手を合わせておくから心配しなくていいよ。」
と送ってくれる。
夫に借りたipodのおかげでずいぶんリラックスできたし
6人部屋のおばちゃまたちのいびきの合唱からも守ってくれた。
で、自分で思うより結構図太いのかす~っと寝入ったようだ。
で、手術当日。
ずいぶんと今まで無理を言って何度も会社を休んでもらっては
病院巡りに付き合ってくれていた夫。
もう私は大丈夫!ということで午後から半休で病院へ駆けつけてくれることに。
8時頃から準備が始まる。
私の隣のベッドの方も何の病気だか不明だが同じ日手術らしい。
ご主人が駆けつけてらして、普通におうちの猫ちゃんの話なんかをされてたが
突然「大丈夫だ!大丈夫だよな!
俺のために頑張ってくれよ!」とおっしゃる。
カーテン越しのとなりのベッドで思わずもらい泣きしてしまう。
そうこうしてるうちにストレッチャーに移され、
肩に筋肉注射して(麻酔を効きやすくするため)
いよいよ手術室に運ばれるとなった時、前夜にお話したおばさまが
「頑張るのよ。大丈夫だから!」と声をかけてくださる。
不覚にも涙がにじんでしまう。
注射で少しぼーっとしてるところに義姉の顔が見える。
1時頃来てくれることになってたのに
心配して朝早く来てくれたらしい。
そして手術室へ運ばれていったのだが、もうその頃の記憶はない・・・
名前を呼ばれて、あ~今から手術始まるのかぁ~なんて思って目を開けると
ぼんやり夫の顔が見えてきて
え?もう終わったの?って感じ。
スーツ姿で心配そうにのぞきこむ夫の顔を見て、うれしかったなあ~
そのあと、手術着のドクターがいつものきらりとした笑顔で
「大丈夫だよ!」と相変わらずの頼もしさもまたうれしかった。
夫に言わせれば思ったより覚醒が早かったとのことだが
今振り返ると夕方まであまり記憶はない。
ず~っと夫がそばについていてくれて、
いつ目を開けても夫が見てくれていたことだけが唯一の記憶。
リカバリールームという部屋にいたのだが、
4人部屋のうち3つベッドが埋まってて、
でもどうやら手術後は私だけのよう。
思ったほど傷は痛まないが持病の腰痛のほうが苦しい。
尿の管、心電図のコード、腋の下にも穴あけて管が通してある。
点滴の管もあるしで、寝返り打つのも一苦労。
しょっちゅう看護婦さんが体温、血圧など測りに来てくれる。
残りの2人はどうやらおぢさんらしい。
それもちょっと困ったチャン達で、
この部屋は回復室というよりも
困ったチャンルームなのか?
薬のせいか、年のせいか、病気のせいか分からないが
頭が混乱してるらしく「今、俺はテストされてる。」
とか、「○○先生は俺の教え子だ。この病院の、この階から上は学校で・・・」と
ず~っとしゃべり続けている。
う~む・・・私もこんな状態でなければ、
ネタとしておもしろおかしく聞いてるのだが
さすがに手術当日のこの環境はとても苦しかった。
だんだんこのおぢもエキサイトしてきて、
「帰る!俺の意思として、帰ることを決定した!」とか言い出し、
看護婦さんを困らせ、シャッターを上げたり下ろしたりしだした時は
ちょっと怖くも思えた。
「帰らせてくれなきゃ、こいつを人質に・・・」なんて私のところにこられたらどうしようとかまで思ったりもした。
明け方までこのおぢは騒いでて、結局ナースセンターへ連れて行かれたが
注射でも打たれたのだろうか?
うとうとして目が覚めた時には今度はもう一人のおぢは
看護婦さんにどうしても髪を切りたいとごね、
散髪は予約が必要だし、曜日も決まってると言われても納得せず、
とうとう看護婦さんがバリカンで坊主にすることに・・・
ホント、看護婦さんって大変ねえ~~~
腰は痛いし、熱は上がるし、血圧は低いし(いつも低いのだが
さすがに上が90を切った時は看護婦さんが3度も測り直した)
吐き気はするし、すっかり気分は病人だったが
朝になって点滴の管と、わきの下の管を残してあとは全部はずしてもらったら
ずいぶん楽になり、点滴連れてレントゲン室やトイレにも歩いて行ける様になる。
食事も朝からいきなり普通の食事。
その食事を食べたのを確認して点滴もはずれる。
あ~、これでまた一段と楽になる。
うっ・・・サラッと書くつもりが相変わらずだらだら文だねえ~
手術の一日だけでこんなに長文・・・
とりあえず今日はここまで!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする