ほほ笑みと感謝の会がすすめているパレスチナ支援プロジェクト。
イスラエルとパレスチナの争いが未だ絶えないイスラエル地域。
この地域の歴史を一言で語るのは容易ではありませんが、その戦いの地域にたまたま生まれてしまったために、ごく当たり前の日常すら送れなくなっている子供達がいます。
そのパレスチナの子供達に音楽の喜びを届けたい、音楽学校を作るのにピアノを贈りたい、パレスチナへの思いを広島から発信したい。
それがパレスチナ支援プロジェクトです。
具体的な活動の1つは、ほほ笑みと感謝のピアニスト平岡麻衣子ちゃんを中心とするパレスチナの子供たちにピアノを贈ろうというプロジェクト。
そしてもう1つはパンの笛製作者香原さんを中心とするパレスチナのオリーブでパンの笛を作ろうとプロジェクトです。
今回、私はそのパンの笛の曲を作る作曲家としてお手伝いすることになりました。
オリーブの木がパレスチナからヨルダン経由で広島に届いたのはつい先日のこと。
いろんな障害を越えてやってきたオリーブの木でいよいよパンの笛の製作が始まりました。
ほほえみの会の会長さんのHさんが「伐って並べたオリーブの木目がほほ笑んだ顔に見える」と言われ、そんなオリーブを見てみたいと今日は、Hさんと広島ルーテル教会の立野牧師と私の3人で、香原さんのパンの笛工房へ出かけました。
皆さんはパンの笛がどうやって出来るのかご存知でしょうか?
一般的なパンの笛は竹の木で作られます。いろんな太さの竹を音階になるように伐って並べて接着剤でくっつけ、中に蜜蝋を入れてピッチを調節します。
香原さんは竹はもちろん、竹以外の樹を使ってパンの笛を作れる数少ないパンの笛製作者。
もともと筒状の竹と違って手作業で筒状の笛を何本も作るのはなかなか至難の業。
何度も失敗を重ねて、ようやく1本のパンの笛が出来ます。
それでも素材が違うと違った音がするのがこの笛の特徴。
果たしてオリーブの木で作ったパンの笛がどんな音を出してくれるのかとっても楽しみです。
香原さんの工房は瀬野川の自然の溢れるのどかな山間にありました。
手作りの薪ストーブが燃える小さな作業場の中に入ると、パレスチナから来たオリーブが音階の長さに伐って並べられてありました。
その切り口を見ると、なるほど人の顔のような節が各所に。
戦いと苦しみの続くパレスチナのオリーブの木の木目。きっと憎しみや悲しみが刻まれていると思い込んでいた私たちですが、なるほどそこにはほほ笑んだ顔がありました。
もう憎みあうのはやめようね。
戦いを終えて平和になろう。
オリーブはそう話しかけているようでした。
そんなオリーブの木の思い、オリーブに託されたパレスチナの人々の思いを音楽にして、まずは広島の人々に、そして世界の人々に届けることが出来たらと思います。
立野牧師が過去7回のパレスチナ訪問の際に出会った子供の一人が、牧師に言ったそうです。
「私は大きくなったら学校の先生になりたい。もし生きてたらね。」
明日の命もわからない現状で、それでも夢を持って生きている子供たち。
安心して夢を目指せる毎日が早く訪れてほしいと思います。
パレスチナ支援プロジェクトの活動の様子はほほ笑みと感謝の会のHPで詳しくレポートされています。
応援したい方、支援したいという方を随時募集中です。
問い合わせはコチラ(info@asmile.jp)へ。
今日の訪問の様子はRCCテレビで少しだけ放送されます。
放送日が決まったらまたここでお知らせしますね。
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オリーブのパンの笛のプロジェクト、なんだか奇跡的に進んでますね。
感謝ですね~~。
中国新聞の記事はまだ見れてません(汗)。
新聞取ってないので。
誰かに見せてもらいますね~~。