ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

5月11日の新聞記事

2015-05-27 21:54:12 | 徒然の記
 わが家のねこ庭で、雀とヒヨが水浴びをしている。
1万5千円のバードバスは、今の私たちには高価な買い物になるが、猫のいなくなった寂しさを紛らせてくれる小鳥たちのため、それこそ清水の舞台から飛び降りるような決意で購入した。

 材質は大谷石に似た柔らかさで、柱と皿の部分が分かれており、いずれも一人では抱えられない重さだ。買ったのはまだ寒い三月だったのに、設置した翌日から四十雀やヒヨが水浴びにやって来た。雀は臆病なのか慎重派なのか近くに来ても水に入らず、もっぱら四十雀とヒヨが元気良く水をはね飛ばしていた。

 時にはメジロも参加し、愛らしく賑やかな、心の躍る光景だった。
5月に入り暑い日が続くと、四十雀とメジロが姿を見せなくなった。家内の話では、次の冬が来るまで彼らは人里を離れ山に帰るのだという。だから今は、ヒヨと雀の天下である。毎日水を取り替えるのは私の役目だが、小鳥たちのためなら苦にならない。

 しかるにこの楽しい日々を、5月11日の新聞記事(千葉日報)が粉々に打ち砕いてくれた。
相変わらず新聞は私にとって、健康に良くない有害出版物であるらしく、瞬間湯沸かし器みたいに怒りが噴出した。忌々しい見出しの言葉を、早速書き写してみる。
「 " 偏見なき清算" 訴え 」「従軍慰安婦問題など 過ち認める決断を」「欧米の日本研究者が声明」、というものだ。

 ページの3分の2を占める記事欄に書かれているのは、要約すると「日本は過去をまっすぐに見つめなければならず、事実から目をそむけても問題は消えない。」という内容だ。声明に名を連ねる187名の日本研究者の中には、ハーバード大名誉教授の日本人もいる。入江昭という人物らしい。このご仁は「ドイツなどと違って日本は過去に目を向けていないとの印象を世界に与えている。」と宣う。

 ドイツは過去の戦争というより、ナチスのユダヤ人虐殺という行為を反省しているのだから、もともと日本とは違うのだと、どうして入江氏は理解しないのか。
そんな印象を与えていると言うのなら、他人ごとみたいに感想を述べるのでなく、米国在住の日本人学者として世界に向かって誤解を解く発信をすれば良いでないか。

 「同じことを言うのであれば、談話を出す必要は無い。」という安倍総理の意見に対し、コネチカット大のダデン教授は「真意が理解されるまで、同じことを繰り返すことが重要だ。」と異論を唱える。同様のバカな意見を村上春樹や浅田次郎が述べているらしいが、彼らの歴史の知識とはいったいどれほどのものなのだろう。

 慰安婦の問題にしても、日本人の多くが怒っているのは忌まわしい捏造についてだ。14才から20才までの韓国・朝鮮人の少女が20万人も日本軍に強制連行され、天皇からの贈り物として戦場の兵士に贈られたなどと、とんでもない虚報の非難に対し、バカなことを言うなと反対しているだけのこと。
軍の強制連行は無かった。20万人という数字は女子挺身隊への誤解から生じた数字で、朝日の植村記者が誤報し、朝日新聞が世界にまき散らした大ウソだった。そのうえに乗っかった日本非難には、納得できないと反論しているだけの話。

 売春婦は世界共通の問題で、戦場での悲惨な境遇を言うのなら、日本を含めた世界の問題として考えて行こうと、私たちはそう言っている。日本だけがなぜ攻撃されるのか、攻撃する資格がどうして他国にあるのか。そっちの方がよほどおかしい。

 名を連ねている米国やその他の国の学者先生に問い返したい。
もし自分が、こんなでっち上げのでたらめで攻撃されたら、あなた方は黙って謝るのか。根拠の無い中傷や非難を、黙って許容するのか。何度謝っても執拗に謝罪を要求されて、納得するまで謝りますと本当に頭を垂れるのか。

 大戦末期に、米国が日本全国を無差別に爆撃した。国際法違反のこの殺戮で、一般市民の死者33万人、負傷者が14万人だった。更に憎むべき原爆投下による、惨たらしい市民の虐殺は、広島で死者20万人、長崎で死者14万人だった。韓国や中国のようなプロパガンダ用のでっちあげの数でなく、日本国政府による正しい数字である。

 私たちはこれまで、米国の虐殺についてひと言も抗議をしなかった。謝れと叫んで米国旗を破ったり、大統領の写真を踏んづけたりもしなかった。もし私たちが中国・韓国・北朝鮮と同じような攻撃を米国に向けたら、納得するまで日本人に謝れと、彼らは米国に言えるのか。
敗戦国という自制から、今日まで私たちが我慢しているのを良いことにし、どこまでつけ込んでくるというのかと、胃がキリキリと痛む。

 187名の日本研究者が声明を出したというが、何人いようと、相手にする気になれない。彼らは一体日本の何を研究しているのか。
歴史の事実と向き合えと高説を垂れる前に、自分たちこそ、もっと事実を知るべきでないのか。馬鹿が何人集まっても、馬鹿はバカ。こんな学者たちが「日本研究者」だなんて、チャンチャらおかしい。

 先日母の見舞いで九州へ帰った折、近くに住んでいる親類縁者が久しぶりに集まった。
敗戦後に、命からがら満州から引き上げて来た仲間でもある。2才だった私にほとんど記憶は無いが、84才と76才の従姉妹は母との思い出話が弾んでいた。戦争前の満州はどんなふうだったのかという私の質問に、二人の従姉妹が口を揃えた。「満州で日本人は威張っていたねえ。現地人を顎で使って、平気で暴力を振るってたもんね。」「戦争に負けて、手のひらを返したみたいに日本人がやられてたけど、無理も無いと思ったわ。」「辛かったけど、仕返しされて当然と思った。」

 その他にも彼女たちは、ロシア兵が女を捜しにやって来たことや、秘密の穴蔵で震えていたことなどを話してくれた。
戦前の日本人、特に軍人には横柄で尊大な人間が沢山いたということを知っていたが、一般人までそうだったとは初めて聞く話だった。

 「辛かったけど、仕返しされて当然と思った。」そう言った従姉妹たちこそが、戦後の多くの日本人であろう。事実と向き合って反省し、自責の念にかられ、中国や韓国・北朝鮮から何を言われても我慢し耐えて来た。これが多くの日本人の姿だろう。マスコミの記事や出版物を取り寄せ、それで日本を研究した気になっているから、右傾化しているとか軍国主義に回帰しているとか、そんな大間違いをするのだと日本研究者たちに忠告しておこう。

 昔から日本は「サイレントマジョリティー」の国なのに、なぜ多くの者が俄に過去を語らずにおれなくなったのか。
それはまさに、中国・韓国・北朝鮮による、悪辣で執拗な、恥知らずの大ウソが始まったからに他ならない。尖閣諸島の領海を侵犯する中国や慰安婦のウソを世界中にまき散らす韓国に、疑問と嫌悪を感じ始めたからだ。

 私だって、隣国がここまで居丈高にわが国を貶めなかったら、ねこ庭を眺める呑気な日々だったに違いない。
一般の日本人は、私の従姉妹たちのように、あるいは私のように、過去を反省し、自制し、悲しんでもいる。それでもあまり理不尽な責めを受け続けると、国を愛する心が我慢の限界を乗り越える・・・・・・と、簡単に言えばそういうことだ。

 日本のマスコミは中国や韓国に劣らない偏向報道であり、そんなものを読んで日本が分かるはずも無い。「日本研究者」たちの意見は、とっくに聞き飽きた紋切り型の主張の羅列ばかり。つまり、朝日やNHKに代表される反日・売国の粗末な思考。
日本人の多くはマスコミのウソをとっくに見抜き、自分の頭で考えようとしているのに、日本研究者たちは一般の日本人の状況すら知らない。

 今晩もこのブログは、「みみずの戯言」でなく、「onecat01の本気」と改めることにしよう。

 



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4 コメント

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Unknown (サマンサ)
2015-05-28 20:51:01
みみずさん、こんばんは

バードバスで水浴びをしている鳥達が目に浮かぶよう

です。すてきですね。

歴史認識の話は何が真実なのか、私も朝日の誤報問

題で考えされられました。報道とは怖いものですね。

私は朝刊を1紙しか取っていませんので、それも

斜めに読み様な人間ですので、しっかり考えること

苦手です。でも、おっしゃるように中国、韓国など

戦後70年経った今でも続く執拗な言いがかりのよ

言論には、国民性の違いとはいえうんざりします。

前の「ベトナム~」でも書かれていたように

「日本の常識は世界の非常識」になんて酷い!

と、いってもそんな世界の人達とうまくやって行か

なきゃいけないんですよね。

戦後70年という年なので新聞にも、遺骨収集や

戦地で悲惨な体験をされた記事が載っています。

私達は今、こうして安心して暮らせるのもそういう

歴史があり大変なご苦労をされた方々のお陰だと

思います。

いつまで経っても世界のあちこちで紛争や理不尽な

戦いはなくなりませんね。悲しいです。
何が真実なのか (onecat)
2015-05-28 21:25:25
 サマンサさん。
 思いがけないコメントを頂き、有り難うございます。

 私の心は、深く沈み、悲しみが溢れております。貴方のおっしゃる「何が真実なのか」ということです。

 歴史の事実は複雑なので、見る人の立場によって、変化致します。
同じものを見ても、左の人の真実と右の人の真実は異なり、真逆のことが多々あります。

 今読んでいますのは、在日の人が書いた「在日朝鮮人てどんなひと?」という本です。

 真面目な人で、感情的な憎しみを語るのでなく、自分たちの置かれた状況と日本人の差別と政府の差別が、淡々と書かれております。

 いずれブログにしますが、この真面目な朝鮮の人ですら、事実を間違って読み、自己中心の思考から日本を批判しております。

 でも、このあたりでやめましょう。

せっかくの貴方へのご返事まで、陰気なものにしたくありませんから。

 先日帰ったのは、貴方の福岡空港でした。ピンクの会社ピーチ航空?は、たしかにサービスが少し落ちますね。

 私が乗ったのは、格安航空の赤いジェットスターでした。
空港の写真を懐かしく拝見いたしました。

 ありがとうございました。
格安航空goo~ (サマンサ)
2015-05-29 19:30:36
みみずさん、こんばんは

おっしゃるよう歴史、いや身近な些細なことでも

見る人の立場が違うと受け取り方も違ってきますよね。

みみずさんのお母様は九州に住んでいらっしゃるんですね。

格安航空は私も大阪に行く時など、利用します。

ジェットスターも乗りました。お得です!

また、お邪魔します。
お早うございます (onecat01)
2015-05-30 08:00:56
 サマンサさん。
 28日のなでしこを、シッカリと見ました。
澤選手と宮間選手には、好感を持っています。

 イタリアに勝って良かったと、喜んでおります。

 女子サッカーだけ見ている女好きということでなく、家内がなでしこのファンなので、一緒に見てしまうのです。

 貴方ほどではありませんが、ワールドカップ時は、男子の試合も家内が応援していますので、これからは私も参加しようと思っております。

 そして、貴方のように、元気な中年になりたいと、意欲を燃やしております。

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