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ドミトリ・ショスタコーヴィチの交響曲第7番ハ長調「レニングラード」作品60を聴き、西谷から三枚町まで

2016-04-27 07:10:43 | ショスタコーヴィチの作品
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのはショスタコーヴィチが1941年に作曲した、
交響曲第7番ハ長調「レニングラード」作品60である。
聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ソ連国立管弦楽団の演奏によるもので、1978年のライブ録音である。
第1楽章アレグレットは、力強く堂々とした第一主題で始まる。
これは「人間の主題」とよばれている。
そして、明るい第二主題が弦楽器を中心に奏でられる。
そのあとは行進曲風の「戦争の主題」が奏でられ、
これがラヴェルの「ボレロ」風な手法で展開される。
徐々に楽器を増やしながら、荒々しくなっていくところは、
戦争の厳しい局面を描写しているかのようでもある。
最後再び第一主題が現れる前後の部分が、
テンポをあげていくところが効果的で、
スヴェトラーノフらしく、印象に残るところである。
コーダは「戦争の主題」がかすかに顔を出すことで、
戦争がまだ終わらないことを暗示させ、最後は静かに終わる。

第2楽章モデラート(ポコ・アレグレット)はスケルツォ楽章で、
ヴァイオリンが奏でる軽快な主題で始まる。
オーボエが奏でる優雅な旋律がそれに絡んでいく。
中間部では打楽器や金管楽器により徐々に盛り上がりを見せる。
それが終わると再び冒頭の主題が繰り返されて終わる。
第3楽章アダージョは、木管楽器群を中心としたコラールで始まり、
それが終わると弦楽器が力強く旋律を奏でていく。
木管楽器群のコラールと弦楽器の奏でる旋律は繰り返される。
そのあとフルート・ソロによる美しい旋律が現れ、
他のフルートも絡み合っていき、そのあとは弦楽器が引き継いでいく。
そして、そのあとは躍動的で情熱的な旋律が現れて、
金管楽器も加わり、盛り上がりをみせていき、
勝利に向けた希望に満ちた旋律が奏でられる。
そして、再び冒頭のコラールの旋律が弦楽器で現れ、
弦楽器による力強い旋律も繰り返されて終わる。
第4楽章(アレグロ・ノン・トロッポは、
弦楽器による軽快で力強い旋律で始まる。
徐々に荒々しい感じになり、それは続く戦争を示しているのだろう。
そして、力強く堂々とした旋律も弦楽器で現れ、繰り返される。
そしてあとで中心になる主題が何度も顔を現われ徐々に支配的になり、
それに第一楽章の「人間の主題」が金管楽器により奏でられ、
ティンパニが鳴り響いて、盛り上がりをみせたところで、
最後力強く終わるが、最後の音を伸ばすこのライブ盤はなかなかいい。

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