そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

沢山いると言ったのに数じゃない?

2015-06-10 | 集団的自衛権
他国を武力で守る集団的自衛権の行使を柱とする、安全保障関連法案に関する衆院特別委員会で民主党の辻元清美議員が、菅官房長官に質問した。
「河野洋平元衆議院議長や村山富市元首相も、ここで立ち止まって、この法案をいったん取り下げたらどうかという話が出てきております」と述べた。
そして、違憲であるとする憲法学者200名余りの憲法学者連名の「戦争法案に反対する憲法学者声明」文(昨日の本ブログ参照)を手に、「全く違憲でないという学者も沢山いる」という菅官房長官の記者会見について質問した。
「全く意見でないという憲法学者は沢山いるなら、いっぱいあげてください」
これに対して官房長官は
「百地先生と長尾先生とそれから、私どもの安保法制懇の中西先生」
辻元議員
「先に調べてきてと前日に知らせています。もっといっぱいあげてください」
困った菅官房長官は、
「数じゃないと思います」と言ってしまった。
あぁぁ。。
こんなこと言っちゃって、何の論理的な繋がりもない、居直って前言を撤回しているのである。

又、法案の趣旨に沿って憲法の解釈を代えたとする発言した中谷防衛相が、同じく辻元議員に逆さまだと突っ込まれ、「憲法の解釈の範囲内で法律(案)を作成したという意味で申し上げました。これは、正確に伝えられなかったということで、撤回させていただいて、訂正させていいただきたいと」と述べた。
言ったことは正確に伝わっている。たが、中谷防衛大臣は内容を全く逆に変えて、憲法の範囲内という意味だったと撤回したのである。居直って前言を撤回しているのである。

菅官房長官が。「数ではない」というのなら、この戦争法案を数の力で押し切ることなど、ユメユメないであろうと念を押したい。



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6 コメント

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「制裁戦争」協力法案 (たろう)
2015-06-10 23:58:50
たろうです。7回目の投稿です。よろしくお願いします。

戦争には「自衛戦争」と「侵略戦争」だけではなく、「制裁戦争」と呼ばれる類型があります。「国際平和協力法案」などは、要するに「制裁戦争」に協力するための法案なのではないでしょうか。

オイルルートとしての「海上輸送路(シーレーン)」の意味するところは、
本当は、第七艦隊などの米軍の「戦略ルート」の確保という意味ではないでしょうか。いわゆる「隠語」のようなものです。
アメリカとしては、できれば、北西太平洋については、日本の軍事力を活用したい。
そうしたアメリカの意図をかわすことができるのか。
政府は国民にきちんと説明しないので、「すり替えられる可能性」が十分にあるのではないでしょうか。

特措法ではなく、恒久法を制定したいという与党の思惑。
憲法改正を叫ぶのも、「歯止めがかかっていない」証拠なのだと思います。

憲法9条を変える必要性は全くないと私は考えます。

“アメリカは日本の番犬だ” 吉田茂は、戦争には負けたが、したたかな「外交」を展開しました。戦後、日本は、アメリカとの同盟関係を基本とし、それによって安全を保証し、自国の軍備は低く抑え、そうして得られたすべての余力を経済復興にあて、通商国家としての活路を見出してきました。

憲法9条を盾にして、「戦力放棄を押し付けておいて、いまさら再武装とは何事か」と対米交渉に利用しつつ、アメリカの再軍備の要求を拒み、押し付けられそうになった再軍備に使うカネを経済復興に使いました。
戦力を持てば、必ず戦勝国アメリカに使役されてしまうが、東西冷戦の状況の下、戦勝国の新たな戦争であるベトナム戦争にも朝鮮戦争にも駆り出されること無く、日本は一兵たりとも出兵しませんでした。もっぱら特需による漁夫の利のみを得ました。

最大限、日本の「国益」を守りながら、その「実」を取る。
日本の「国益」と「価値観」に基づき、影響力を行使したほうが良いと判断すれば介入し、
日本の「国益」と「価値観」に基づき、影響力を行使すべきでないと判断すれば、介入しない。
そのような「したたかな外交」を可能にする最も重要な要素が、憲法9条の存在であることを、後世の政治家は忘れているのではないでしょうか。
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Unknown (じろう)
2015-06-11 15:34:41
>たろう

事実認識が、全く違いますよ。
朝鮮戦争には、日本は参加しています。

あと、ブログ主さんもそうですが、憲法というものに対する理解に欠けているように思います。

憲法は最高法規であって、主権者たる日本人の利益に反するものであってはならない訳で、条文上の解釈をするだけなら、ブログ主さんでもできる訳です。

現状の安全保障環境は、70年前とは全く異なります。
安全保障法制を「違憲」と断じるならば、現状のリスクに対応する対案をだすべきでしょう。

それが立憲主義というものです。

また、現在において「自衛隊は違憲」などと言うなら、それは日本人にとって利益相反行為に他ならず、左翼の理想主義に過ぎません。

ちなみに、私は法律実務者ですので、あしからず。
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Unknown (さぶろう)
2015-06-11 21:41:05
 じろうさん、別次元で70年前とは全く異なるという指摘には同感します。新安保法案を合憲とするコメントに向き合いたい、さぶろうです。

 ソビエトは日ソ中立条約を破棄し北方領土を占拠。アメリカ占領政策下で日本はなんとか今まで生き延び繁栄してきました。

 当時、帰還傷病兵は路頭で物乞いをし、孤児は路頭で生きるため盗みもし、食うに困った女性は米兵の女(パンパン)になることを余儀なくされた時代でした。

 事実認識が違うという断言に驚きますが、朝鮮戦争時に国会承認もなく出動した特別掃海隊ですか。数十名の命が失われましたが、それを戦死者とすれば靖国に祭られているのでしょうか?

 ちなみに、法律実務者という意味が解らないので教えてください。(唐松)
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じろう様 (そりゃないよ獣医さん)
2015-06-11 23:10:51
法律実務者とのことですが、憲法の意味を全く理解されていないようです。現憲法は権力者の暴走を縛るものです。
安全保障と言われますが、戦争の手口が巧妙になったことは認めますが、本質は何ら変わりありません。人殺しなのです。しかm、自衛以外の戦争はこの
100年起きていません。自衛は戦争の理由でしかないのですし、それは人殺しなのです。
国益や民族主義を大きく振りかざすことで、国家が人殺しをすることを、現憲法は諌めています。
武力では平和は築けないこともまさしく先見の憲法と言えます。
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獣医さんに同意 (しろうと)
2015-06-13 10:50:16
法律実務者であろうと獣医だろうと、
職業も憲法知識の深さも関係なく、

要するに、
「戦争したいか」「したくないか」の戦いであり、

ある意味、・・・イメージ戦だ。

今の内閣のような横暴を許せば、
専門性も知識の深さも糞もミソも無関係だろう。

厚生労働委員会の審議阻止の手法に
反発するような上品で思考停止のアホ保守どもには
吐き気がする・・・という
国民がいることも、承知よろしく願いたいものだ。

因みに私も職業としては法律実務者だ。

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Unknown (ひまわり)
2015-06-16 12:24:24


「 兵站 」を「 後方支援 」と使っているのは、日本政府だけです。

「 兵站 」とは国際法では「 軍事行動に資する活動 」として軍事攻撃の目標とされる、戦争そのものです。

違憲なのは当たり前の話です。憲法学者でなくとも分かります。







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