明日(4月30日)は、サイゴンが陥落してベトナム戦争が終結してから、40年の節目になる日である。あの戦争何だったのか、名誉ある撤退を模索したアメリカは、この戦争の敗北を”教訓”にもしていない。米ソ対立を軸にした、冷戦構造の中、中国、北朝鮮。北ベトナムと次々と共産化することを恐れる、ドミノ理論の恐怖がアメリカを駆り立てた戦争であった。
超大国がアジアの貧国に敗北した戦争である。当時のアメリカ側の報道を改めてみていると、全ての敵を”コミニスト(共産主義者)”と呼んでいる。背景には、直前に行われたアメリカ国内のレッドパージがある。ソビエトや中国を研究する学者などすべてを放逐したので、冷静で精密な判断ができなかったのである。すべては共産主義が悪いという論理である。
戦況が不利になりアメリカは、北ベトナムに和平交渉を申し入れた。これもかなりの紆余曲折があり、北ベトナムはアメリカの撤退を主張し南の政権そのものを認めなかった。
3年以上に亘った、北ベトナム政権のレ・ドクトとアメリカのキッシンジャー大統領補佐官との秘密交渉は、アメリカの強行姿勢で潰れることになる。協定を無視してアメリカはラインバーガー・Ⅱ作戦と称する、北爆が行われたのである。10年分の爆弾が投じられた。
結局アメリカは、サイゴンの武力的な陥落を待つことになった。アメリカは、『名誉ある撤退』を模索し続けたが、かなわなかったのである。北ベトナムの提示以外に解決方法がなかったことを知る機会を、アメリカは持つことがなかった。レ・ドクトはアメリカの反戦運動をはじめとする、世界的なアメリカ非難の声が高まるのを見ていたのである。
アメリカはその後も、世界の各地で紛争や戦闘を繰り返すことになる。アフガニスタンとイラクに攻め入って、同じような泥沼に陥っている。正規軍以外の抵抗をテロと呼ぶようになったが、テロは武力では制圧できない。世界最強のアメリカには打つ手がないことを、40年前のベトナム戦争の敗北から学ばなければならなかった。
ノーベル賞委員会は、キッシンジャーとレ・ドクトに、ノーベル平和賞授与を決めたが、レ・ドクトは侵略者と犠牲者を並列評価することに異議を唱え、受賞を拒否した。レ・ドクトはノーベル平和賞を拒否した唯一の人物である。
現在に目をやれば、出来もしないし取り組みもしなかった核廃絶の虚言で、恥ずかしげもなくノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領であるが、本日会談している日本の総理の祖父も、非核三原則なる虚偽による受賞をしている。真にお似合いのお二人の会談であるといえる。
レ・ドクトを見習え!それができなければ平和賞は返上するべきである。
そして、ノーベル平和受賞者のオバマは、世界の何処にでも出かけて戦闘できるように前のめりの、積極的平和主義の安倍首相を称賛する。集団的自衛権以前の、極めて低レベルな日米首脳会談と言える。
超大国がアジアの貧国に敗北した戦争である。当時のアメリカ側の報道を改めてみていると、全ての敵を”コミニスト(共産主義者)”と呼んでいる。背景には、直前に行われたアメリカ国内のレッドパージがある。ソビエトや中国を研究する学者などすべてを放逐したので、冷静で精密な判断ができなかったのである。すべては共産主義が悪いという論理である。
戦況が不利になりアメリカは、北ベトナムに和平交渉を申し入れた。これもかなりの紆余曲折があり、北ベトナムはアメリカの撤退を主張し南の政権そのものを認めなかった。
3年以上に亘った、北ベトナム政権のレ・ドクトとアメリカのキッシンジャー大統領補佐官との秘密交渉は、アメリカの強行姿勢で潰れることになる。協定を無視してアメリカはラインバーガー・Ⅱ作戦と称する、北爆が行われたのである。10年分の爆弾が投じられた。
結局アメリカは、サイゴンの武力的な陥落を待つことになった。アメリカは、『名誉ある撤退』を模索し続けたが、かなわなかったのである。北ベトナムの提示以外に解決方法がなかったことを知る機会を、アメリカは持つことがなかった。レ・ドクトはアメリカの反戦運動をはじめとする、世界的なアメリカ非難の声が高まるのを見ていたのである。
アメリカはその後も、世界の各地で紛争や戦闘を繰り返すことになる。アフガニスタンとイラクに攻め入って、同じような泥沼に陥っている。正規軍以外の抵抗をテロと呼ぶようになったが、テロは武力では制圧できない。世界最強のアメリカには打つ手がないことを、40年前のベトナム戦争の敗北から学ばなければならなかった。
ノーベル賞委員会は、キッシンジャーとレ・ドクトに、ノーベル平和賞授与を決めたが、レ・ドクトは侵略者と犠牲者を並列評価することに異議を唱え、受賞を拒否した。レ・ドクトはノーベル平和賞を拒否した唯一の人物である。
現在に目をやれば、出来もしないし取り組みもしなかった核廃絶の虚言で、恥ずかしげもなくノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領であるが、本日会談している日本の総理の祖父も、非核三原則なる虚偽による受賞をしている。真にお似合いのお二人の会談であるといえる。
レ・ドクトを見習え!それができなければ平和賞は返上するべきである。
そして、ノーベル平和受賞者のオバマは、世界の何処にでも出かけて戦闘できるように前のめりの、積極的平和主義の安倍首相を称賛する。集団的自衛権以前の、極めて低レベルな日米首脳会談と言える。
先生のブログでは、たくさん勉強をさせて頂いております。
さて、不躾なメールで大変恐縮ではありますが、ご存じでしたら大変申し訳ございません。
元レバノン大使の天木直人さんが新党を立ち上げられたのはご存じでしょうか。
私は、先生のお考えと天木さんのお考えは非常に近いものではないかと、ご両人様が発信されておられる記事を拝見させて頂きながら思っておりました。
もし、天木様が立ち上げた「新党憲法9条」にご興味がおありでしたら、是非一度新党のホームページをご覧頂けないでしょうか。
そして、もしご支持頂けるようでしたら、何らかの形でご協力をお願いできませんでしょうか。
安倍政権の暴走は誰も止める事ができず、18年ぶりの日米防衛協力のための指針(ガイドライン)改定合意により、日本の自主自立した国家としての道がほぼ絶望的となりました。
TPPも間もなく合意しそうな勢いです。
辺野古も翁長知事がご尽力されていますが、このままではまだまだ危ない状況です。
本当に崖っぷちに立たされている、日に日に危機感に苛まされております。
この機会を逃すと元には戻れないでしょう。
今がギリギリのところ、この一線を越えてしまうと一気に日本という城が崩れ去ってしまう。
そう思っています。
失礼を承知でコメントをさせて頂きました。
何卒、一度「新党憲法9条」のホームページをご覧ください。
URLは下記のとおりです。
http://new-party-9.net/
よろしくお願い致します。
追伸:このコメントはできましたら非公開でお願い致します。
大変失礼致しました。
先のコメントは削除頂けますでしょうか。
申し訳ございませんでした。
天木さんのブログ毎日見ています。
このブログは公海か削除しかないので、あまり問題がないと思いますので、このままにしておきます。
こうした様々な働きをしていくことが重要なのだと思います。
非力ながら、当地で九条の会をやっています。
私は、自分の意見も公に発信できない、ごくごく普通のしがないサラリーマンです。
先生のように、ぶれないお考えをお持ちの方々に、是非天木さんと共に立ち上がって頂けたら・・・
勝手ながら思っています。(私の身勝手な妄想です)
私の一方的な思いを伝えてしまい、大変失礼致しました。
今後も、先生が発信されるブログを楽しみにしています。
以前から、現在よりはるかに世界の大国であったアメリカに事実上勝利したベトナムという国はすごい、と尊敬の念を持っていたのですが、この番組を見てさらにその思いを強くしました。
そして現在の沖縄(さらに私たちの国、日本)の姿をベトナムに重ね合わせ、『不屈』という言葉の重みを感じています。
巧さんのコメントを読ませていただいて私はとてもうれしく、力を頂きました(天木さんのブログも毎日読んでいます)。私もごくごく普通の平凡な一市民です。
今こそ、ごく普通の人たちがほんの少し勇気を出して、声を上げるべき時だと思います。
このような場をお借りして、そういった方たちの意見が活発に交わされるようになれたらと思います。