そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

簡単なことである、築地市場を汚染地の豊洲への移転を諦めればいい

2017-01-14 | 格差社会
東京というか日本の台所と言われていた、築地市場が駐車場が手狭になったり、施設の老朽化や衛生面の不安などが指摘され、移転が検討された。更には取扱量の拡大と交通の便などから、2000年ころから移転計画が具体化してくるようになる。
不思議なことに、当時から東京ガスは移転を渋っていたことが、最近の情報開示によってわかった。都は汚染があっても仕方がないとまで言われ、東京ガスが認めるという奇妙な経緯で合意している。誰もがご存知の、石原慎太郎知事の元である。移転を決め経過については極めて不明なことが多い。
最初から様々な化学物質を扱っていた、東京ガスの跡地を移転先と決めていたことも解っている。費用が年を追うごとに天文学的に伸びている。

今日(14日)豊洲市場の地下水モニタリング調査の最終結果で、ベンゼンが最大で環境基準の79倍検出され、ヒ素も検出された発表された。更に専門家会議を開くとのことである。無理である。豊洲移転への単なる時間稼ぎである。
シアンとベンゼンそれにヒ素は、10年前から間断なく検出されている。この事実は、豊洲移転には盛り土が不可欠という結論の論拠にもなっている。その盛り土をすることなく単なる、薄い壁の地下空間にしてしまったのである。責任者として幾人かの、管理職になっていた職員が処分されている。これは単なる外に向けた、小池知事のアリバイ工作でしかない。彼らに盛り土を止めさせた強権者、つまり知事に釈明の機会嫌いは与えてもいいが、この男を処分しなければ意味がない。刑事訴追も可能であろう。
それでもすっかり、出来上がりつつある豊洲市場である。しかも地下に意味不明の空間を設けたままである。当初の設計図通りにできなければ、豊洲移転を中止するべきなのである。
小池知事が、途切れることのない化学物質の汚染が確認されたことで、豊洲移転を中止する判断をするとは思えない。悩んでいるのは移転決断の時期である。しかしこの経過を見ていると、安全を最優先するのであれば、豊洲への移転を止めるべきなのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港