そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

9.11アメリカ同時多発テロから15年世界は忘れたように

2016-09-11 | テロ
今日で、アメリカを襲った9.11同時多発テロ事件から15年も経った。いま世界で起きているあらゆるテロ事件や紛争は、2001年の9.11から始まったといえる。中東のイスラム原理主義者は、何の理由もなくアメリカの中枢部を襲ったわけではない。
当時のアメリカ大統領ブッシュは、報復以外の手段は選択しなかった。緻密で周到な計画に時間をかけたテロの意味を考えもしなかった。ブッシュの報復を90%のアメリカ国民は支持した。報復の方法も杜撰で、全く無関係なイランへの侵攻は国連決議さえ無視したものであった。北朝鮮が国連決議を無視して、核実験もミサイル八所も繰り返すが、アメリカは金正恩に言えた柄かと思う。しかもアメリカは何の制裁も受けていない。日本の小泉純一郎など真っ先に支持している。
北朝鮮の九連決議無視などかわいいもので実害などほとんどない。アメリカが国連決議を無視した、イラク攻撃は凄惨な結果を引き起こしている。イラク国民の死者は30万人とも50万人ともいわれ、アメリカですら、1兆ドルをつぎ込んだと言われる。何よりもその後の、ISIS(イスラム国)のような無謀な集団・地域を生み難民を吐き出す結果になっている。

9.11から15年経った今日の報道は、東北大震災から5年半経ったという報道の方が圧倒的に多い。世界の混乱やテロは恒常化してもうすでに常在化したとでもいうのであろうか。
世界はテロの脅威を背景に、軍事力の強化と言論や報道の制限を世界は受け入れるかに見える。テロ対策であれば何でも通るのである。近頃はこの辺りの道路工事にも、テロ対策中とかの看板が立っている。何をやっているわけではない。そもそもこんな田舎でテロが起きるなどと考えることは尋常ではない。
世界は9.11から大きく変わったが、今日の報道などを見ていると日常が連続して存在しているに過ぎないかに見える。人は忘れやすく、今日しか見ることができないのであろうか。
コメント (1)
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