八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

紙垂の作り方

2008年06月28日 11時43分24秒 | 日々是神明奉仕

以前、このブログ上で玉串の作り方を掲載いたしましたが、最近はちょっと気温が上がってしかも榊の新芽がまだ固まりきらないのでしおれやすく度々作り替えており、本日も数本作り替えました。

そこで本日は玉串を作る時に使用する紙垂(しで)の作り方を掲載したいと思います。

紙垂は玉串以外にも注連縄に取り付けますので、氏子崇敬者の方から自宅の神棚の注連縄用に、また祇園祭や放生祭での御神幸(おみこし巡幸)の地域毎に設けていただく御旅所の注連縄用にと作り方を教えてほしいという声もありますので皆様の参考にしていただけたらと思います。

尚、紙垂の作り方は神社によって、また各神職によって違う場合がございます。

下記の作り方はあくまで私の作り方ですので御了承下さい。     

さて本題。

先ずは手を洗い口をすすぎ、机の上をきれいに拭きます。

H2062812jpg 必要な枚数の奉書紙(または半紙、本日は奉書紙で作ります)を用意したら一枚を半分に折り、一番上に置いて切ります。

適度な大きさになるまで繰り返し切ります。 

H2062813jpg 本日は分かりやすいように何時もより大きめに切りましたが、適宜使いやすい大きさに切ってください。

          

H2062814jpg 切り終えたら紙のつるつるした側を表にざらざらした側を内側になるように半分に折ります。

     

H2062815jpg 半分に折ったら折目側を細く、反対側を太くなるように少しずつずらして四つ折りにします。

     

H2062816jpg    

次に縦に均等に三つ折りにします。

     

     

H2062817jpg 折ったら広げて左の赤点部分にキリで穴を開けます(赤点は分かりやすいようにつけております。矢印は折った跡です)。

          

H2062822jpg 次に定規を使用し左図の“い”の点から“ろ”の点を通って端まで切り、“は”と“に”の線も同じように切ります(たくさんの枚数を切る場合は重ねて一気に切ってください)。次に反対側に回して“ほ”と“へ”の線も同じように切ります。

H2062818jpg

切り終えると左のようになります。

ちなみに左図の左側が折目側になっています。

   

H2062819jpg 次に折目を左側に置き、一番左側はそのままに二番目から一垂れずつ手前に回すように順に下に折って行きます。     

     

H2062820jpg    

折り終えたら完成です。

   

H2062821jpg使用される時には一番上の部分を少し横に折っていただくと使いやすいと思います。

     

以上、かなり分かりにくいかとは思いましたが御説明させていただきました。

御参考にしていただけたら幸甚に存じます。 禰宜


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