八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

なにかの秋!

2010年09月30日 08時51分08秒 | 神職所感

ちいさい秋~ちいさい秋~ちいさい~・・・・・

・・・・・あ、こんにちわI権禰宜です。

すっかり涼しくなりましたね。早いもので今日で9月も最終日。いやはや秋らしさが始まって結構な事です。

秋といえば・・・「○○の秋」と良く言いますよね。みなさんは何の秋を思い浮かべますか?

私I権禰宜はやっぱり「読書の秋」ですね!!

・・・「読書の秋」です。

本当ですよ?

先日とても興味深い本を小倉の書店で見つけました

その場では「黒崎で買えばいいや・・・」と思って見送ったのですが・・・甘かった。黒崎の書店はその本が置いていませんでした。

黒崎・・・・・。

無いとなると余計読みたくなるものです。そういうわけで、昨日社務を終えてから小倉へ買いに行って参りました。

で、その私が興味を引かれた本がこちらです。

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『神道講話への誘い』宮田修著 戎光祥出版

この帯の写真の方が著者の方です。・・・この方どこかで見た事がありませんか・・・?

そう。帯にあるように某公共放送局の元・看板アナウンサーだった方です。某公共放送局夜7時のニュースでそのお顔を見た方も多いはずです。

この本の著者・宮田さんはアナウンサー時代の後半から神職の資格を取得し、放送局を退職した現在では千葉県長生郡長南町に御鎮座される熊野神社と他30数社の宮司を務められています。

ああ・・・一権禰宜にすぎない私が「宮田さん」などと軽々しく呼んではいけませんね。本来職階も神職・人生経験共に私より遥かに上の方ですから「宮田宮司」様とお呼びすべきですね。

さて、この宮田宮司様。さすが元・アナウンサーらしく講話術が巧みです。30年以上「全国の国民に」話して来た経験の重みが違います。本著では思わず「おお!」と頷く様な講話の心得がふんだんに述べられており、題こそ「神道講話」と銘打ってありますが、神職以外の職にある方にも参考になる講話術だと感じました。

また熊野神社が御鎮座される長南町は人口1万に満たない小さな町ですが、講話を通して氏子さん達との触れ合いや交流を深めて行く点など、神道教化の面において非常に感銘を受けるものがありました。

現在宮田宮司様はアナウンサー時代の経験を生かし各地で講演を依頼されておられるようです。私もぜひ一度宮司様の講演を拝聴してみたいと思わせるに足る本著でした。本当、福岡・・・来ていただけないですかね

この『神道講話への誘い』比較的大きめの書店に行けば置いてあると思うので(黒崎には無かったのですが・・・)、講話術に興味がある方には神職・一般職の関係無くお薦めできる一冊です

最後に「食欲?の秋」の黒崎情報です。

昨日、昨年開店のお祓いをした『焼きとん明石』(昨年の記事はこちらhttp://blog.goo.ne.jp/okadaguu/d/20090725)の店主様が、この度目出度く第2号店を開店する運びとなりましたので、縁深い私が再びお祓いに行って参りました

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相変わらず人の良さそうな顔をした店主の山本さんです(笑)

こちらのお店は「バーシーブリーズ」の名のとおりバーの形態をとっておられるようです。店主様の真面目な人柄のお陰でしょうか、この黒崎でわずかのうちに2店目を構えられた事は、昨年、今回と開店祓を御奉仕させていただいた私も大変嬉しく思います。

こちらのお店は栄町通りのチョイス6番街で明日10月1日よりオープンです

人の良い店主のお顔をお酒の肴にして(笑)ほろ酔い気分になりたい方は、ぜひ足を運んではいかがでしょうか!?

I権禰宜

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研修のすすめ

2010年09月29日 09時16分23秒 | 研修会

こんにちは、朝境内の掃除の時寒さを身にしみて感じだし、自分でも早すぎだろうと思っているG出仕です。昨日は休みを利用し箱崎にあります神社庁で行われた。講演研修に参加してきました。

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午前中は、森 弘子(もりひろこ)先生による前半は鎮守の森、無形・有形文化財・景観保護についてで後半は

福岡の祭というテーマでお話をして頂きました。

私、実は文化財等に興味がありまして、いつか自分も関わってみたいと大変興味深く拝聴させて頂きました。

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また後半は、福岡の祭りというテーマの講演で、なぜか講師の先生の机の上に見覚えのある本があるでは、ありませんか。そうです私この講演の1ヶ月ほど前に本屋で偶然この本を見つけて、参考になればと購入していたのでした。 これは何かの縁ではないでしょうか?と思い興味津々に話を聞かせていただきました。

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ところで、本屋で私は購入いたしましたが会場でも割引価格で販売され少し購入をはやまったなと、一人つぶやく私がそこにはいました

それから午後からは講演研修で、参加の神職約25名ほどがそれぞれ自己紹介も含めて、神社の奉仕で感じている事を6,7分ほどにまとめて発表をしました。

私も昨日は聴講のみの予定でしたが、自己紹介をして下さいという事で、自己紹介をさせて頂きました。突然でびっくりもいたしましたが、和やかな雰囲気で非常に実になる研修となりました。G出仕でした。

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パワースポット⑰

2010年09月28日 07時54分34秒 | パワースポット

福岡県宗像市の宗像大社内の高宮斎場です

宗像大社は皇室の御先祖であられます天照大御神の三柱の姫神様をお祀りしています。

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宗像大社の神宝館の裏に高宮参道があります。神宝館から500m程歩くと高宮斎場に着きます。

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宗像大神御降臨の地と伝えられています。全国で数少ない古代斎場です。

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高宮祭場から大島(宗像大社中津宮)と沖ノ島(宗像大社沖津宮)は一直線上にあります。宗像大社辺津宮から沖ノ島まで60キロもあるのに、どうして古代の人は正確な位置を知っていたのか不思議です。 宮司拝

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夏の酷暑の影響・・・?

2010年09月27日 12時09分25秒 | 四季折々

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本日は秋雨の降る気持ち蒸し暑さがある一日です。

以前のブログで銀杏の実の実りの記事を書きましたが、その銀杏の実が早くも熟れて落ちて来ています。

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沢山の実を実らせている銀杏の木!!

木下には・・・・・

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結構実が落ちています。

朝の清掃の時に掃き集めてみると・・・

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葉に埋もれていますが、こんな感じです。

その実の大きさは・・・

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まずまずの大きさからかなり小粒の物まであります。

今年の夏の暑さのあまり大きくなりきれていない実まで熟れて落ちたのでしょうか?

種も見ての通り、これでは小さ過ぎますねぇ~!

今、木に実っている実が大きく成熟して落ちてくれる事を祈ります。

しかし、銀杏の実が落ちているのに銀杏の実特有の臭い?がしません!これはやはりまだ実が落ちる時期ではないのでしょうかねぇ?

あぁ、それにしても秋の味覚、今年はどのくらい口に出来るやら・・・T権禰宜でした。

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楽器について~其の三~

2010年09月26日 11時19分52秒 | 神社の音楽

早いもので9月最後の日曜日です。ここのところようやく秋が本気を出してくれるようになって嬉しい限りですね。こんにちわI権禰宜です。

本日は神社で使用する楽器紹介・・・の第3回目。

今回ご紹介するのは

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そう、「笙(しょう)」です・・・・。

笙はその形が翼を休める鳳凰の姿に似ている事から「鳳笙(ほうしょう)」という優雅な美称を持つ楽器です。

この笙。恐らく一般の方々が「雅楽」の音色と聞かれて真っ先に思い浮かべると思われる、あの「ぷわぁ~~~~ん」というハーモニカに近い透き通った音色を出す楽器です。

名前や形こそ一般の認知度は横笛や篳篥に劣るかも知れませんが、殊、音色に関しては雅楽器の中で最も有名であると思います

この聞き様によっては近代的ともいえる音色を出す笙の歴史は意外と古く、既に殷王朝の時代には発生したといわれています。

その構造は17本の竹が頭と呼ばれる部位に付けられており、本体のみで音を出す横笛や、リードをつけて音を出す篳篥と比べると複雑な構造をしております

また複雑且つデリケートな構造に比例してその管理も非常に手間がかかり、演奏の前後に必ず頭の部分を暖めなければいけません。

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これは笙が吹き口から直接息を出し入れして音を出す楽器であるため、息がリードに結露して音が狂ってしまい、最悪音自体が鳴らなくなってしまう場合があるからです。

そのため笙の奏者は演奏前後にこうやって笙を火鉢やコンロで暖めなければならないわけです。その他分解して保管する場合なども他の楽器と比べて極めて手間暇と知識の必要な楽器であります

しかし逆に横笛や篳篥が音を出すのに慣れるまで少々時間がかかるのに対して、笙は初めて雅楽器触れる様な全くの素人でも、音「だけ」ならまず間違いなく出す事が出来ます

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ほぅら。中学時代に音楽の成績で「2」を取った事のある私でも、笙の音「だけ」なら簡単に出せました。

音色もハーモニカに近い・・・・・ような気がしますが、奏法もまたハーモニカに近く、息を吹き込めば鳴ります。また吸っても鳴ります。何度も言いますが音「だけ」なら太鼓と並んで最も簡単に鳴る雅楽器です

まぁ・・・当然ですが音が簡単に出せても吹きこなすのは難しいんですけどね・・・。

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・・・・・・・・・・・・・さっぱりです。何語ですかこれは?

そして笙は・・・とても高価な楽器です。廉価用の横笛や篳篥が大体5000円ぐらいで揃えられるのに対し、笙は廉価用でもお値段が6ケタ近く、本格的なものなら大型テレビ(最高級品なら新品乗用車)が買えるほどの値段がするため、管理・演奏技術・購入費用を考えるとお世辞にも手軽に始められる・・・とは言い難い楽器です。

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しかしながら、その澄み渡る魅力的な音色に圧倒され、魅了される人が多いのもまた事実。もしこの魅惑の音色に心奪われ、「自分も吹いてみたい・・・」とお考えの方には、ぜひお薦めしたい楽器です。笙はそれぐらいの価値はあるのではないかと。

さて最後に笙にまつわる逸話を一つ。

笙の歴史的奏者といえば・・・新羅三郎(1045~1127)が有名です。

三郎は平安時代中頃の武将で、長兄に八幡太郎義家、次兄に賀茂次郎義綱という二人の名将を持つ名門軍事貴族の家に生まれました。このため自身も朝廷の武官として活躍していましたが、武芸だけでなく、豊原時忠・時元という笙の名人の兄弟から秘曲を授けられるなど音楽にも長けた花も実もある武者でした。

ある日、東北の乱を鎮めるために遠征していた兄・太郎の苦戦を聞いた三郎は朝廷に対して自らを援軍に派遣して貰うように奏上しますが、これを退けられてしまいます。これに三郎は「兄の苦戦を聞いて何もしないようでは弟ではない」とし、己の官職を投げ打ち独断で東北へ援軍へ向かいます

これを聞いた時元の子・時秋は急いで三郎の後を追いかけます。これは、三郎は伯父や父から秘曲を授けられているため、万が一三郎が戦死でもしたら秘曲が永遠に失われてしまうと案じたからでしょう。

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武人でもない時秋が、これから戦場へ赴く軍勢の後を追いかけるのは相当な勇気がいる事です。それが実ったか足柄山で三郎に追いついた時秋は念願の秘曲を授けられたという事です。

ちなみに・・・三郎は兄・太郎と共に賊を平らげてその後無事に都へ凱旋し名声を高めます。彼の子孫は常陸や甲斐に土着して大いに繁栄します。常陸守護から秋田藩主となった佐竹氏や信濃守護から小倉藩主となった小笠原氏、東北に強大な勢力を保持し盛岡藩主となった南部氏に戦国時代前期に畿内に覇権を唱えた三好長慶、そして最も有名な戦国大名の一人である武田信玄など皆この三郎の子孫です。

こうして新羅三郎こと『源義光』の名は現在まで続く名門の祖として今でも語り継がれています。

I権禰宜

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