八咫烏の声

神社の行事、社務などの日記です。

英霊への思い

2009年08月13日 13時49分57秒 | 神職所感

蝉の音も騒がしく、夜も寝苦しいこの頃、皆様いかがお過ごしですか?I権禰宜です。

さて、そろそろ8月15日が近づいてまいります。

あの大戦終結から64年。大戦を経験された方々も年々少なくなっており、語り継ぐべき事を語り継げないまま次代へ進もうとしています。

今回はそんな大戦の記憶を後世へ伝える靖国神社遊就館を御紹介します。

靖国神社はこの時期によく話題に上る神社ですので、今更詳しい説明は不要かと思いますが、祖国の為その尊い生命を散らした全ての護国の英霊をお祭りする神社です。

靖国神社に関しては様々な議論があるのですが、ここで述べるのも不敬でありますので特には述べない事に致します。

その靖国神社の境内には遊就館という記念館があります。日本が維新以来経験した数々の戦役を永く伝えるための記念館です。

館内はまさに大日本帝国が歩んだ栄光の歴史と、そして瓦解の哀愁が刻まれた品々を沢山展示しています。中でも特に印象的なのが英霊、つまり靖国神社の御祭神の遺影です。

元帥から二等兵まで、上下の区別なく掲げられた写真を前にすると、感慨深いものがあります。

最後に遊就館の拝観者の声をご紹介します。

お一方、お一方の御遺影、御言葉をを拝し、流れ出る涙が止まりませんでした。なんと高い魂の方々か・・・・・・そう思うと胸が一杯で、感謝の思いで満たされる時間でした。自分中心で物事を考える日常に、生活する者の尺度によって決して論ずるものではなく、ただただ、その高い魂に耳を澄ませ、お偲びしていくほかないと思わされました。

          平成十九年六月拝観  

               福岡県在住  二十八歳   女性

                   ~靖国神社カレンダーより~

靖国神社を色々論ずるのも結構ですが、このように護国の英霊に対する感謝の気持ちを先ず持つべきなのではないでしょうか?I権禰宜。