おがはまのつぶやき

ボケばばぁの独り言です。今後の老老介護ならぬ朗々介護目指し、
ボケ老人の扱い募集中です!

小学3年生の主

2017-09-23 21:44:35 | Weblog

じいさまの眼科待合室でのお話です。知り合いと沢山お喋りをしたと、興奮冷めやらずです。昼食を食べながら話をしてくれました。知人は真面目で優しい方です。お父さんはパラオで戦死しました。わが家の向かいのおじいさんと同年兵です。運命の分かれ目は、先兵隊は運悪く倒れ、後兵隊は助かり負傷者を面倒みて看取ったと言います。向かいのおじいさんは助かり、思い出しては家に来て、お線香をあげたそうです。小学3年生の時です。母が父の弟に「農作業の手伝いをして、生計を助けてくれたから、分家してくれ」と頼んだそうです。知人はその重さに悩んだのでしょう。担任の先生から声をかけられて、「家を建ててくれと母から言われた」と悩みを打ち明けたのでした。先生も重かったのか、職員室へ連れて行って聞いてもらい、職員の人達も泣いて聞いていたそうです。そして、「今は勉強して、大人になったら考えようね」と諭されて、15年後に家と田畑を分けてあげて、今は持ちつ持たれつの関係で安泰です。小学3年の思いと母の感謝の思いは偉大過ぎると思いました。食べるのに困っていた時代に、兄を想う義弟を大事に扱い、悔いを残さなかった母親は金星です。偉いなー、偉い!。ちなみに我が家の家の大工さんは、分家の親子ですから、不思議な縁を感じました。