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眠れる森の美女 補填

だいぶケチをつけた1つ前の書き込み(あくまでも個人の感想だから)。

こっちは、あ、いいな、と思ったことを中心に。

衣裳・髪飾りが軒並み美しかった!
細かい部分は遠くからどこまで分かるかわからないけど。
カラートーンも絶妙(姫の友人のチュチュ部分の組合せが特に好き)。

カエルは好きです。かぶりもので顔も見えるというのはアリなのかどうかわからないけど、まあ、朗らかで良し・・・
だからカエルたちにリフトされる姫を見たら、なんか微笑ましくて。
終幕にはさすがに登場しないかと思ったら、しっかり役目を持って出てきて「それか!」になったし。

最初からある舞台の上と左右にある飾り・・・いろいろなイキモノが描いてあるリースみたいなの
は絵本の表紙のイメージかな。
その中でお話が展開していく、という。

キャストを見て、相当踊るんだろうな、と思ったカラボス。
その通り凄くアクティブ。でもって凄く凶暴!迫力あり過ぎ!(でもコワイもの見たさで面白い)
そしてブレのない美しさもあるのが流石。
登場シーンの雷も大層満足。オケをかき消すかと思うほどの迫力で^^

そして最大の感動シーン!
姫と王子の出会いのデュエット・・・曲。ちゃいさんの「メロディ(作品42-3)」。
流れてきたときには一瞬耳を疑うほど驚いた。
というのも、この曲はちゃいさんの小品の中で一番好きな曲なので。
彼の性格(想像)のように、おずおずと始まるのだけど、後半は空を舞っているかというほどの雄大さもあって、ちゃいさんの音楽の特長を余すことなく持っているような気もする。
あのシーンではまさにぴったり。
やられましたねえ・・・

「メロディ」うちにある本には、作品42「なつかしい土地の思い出」はちゃいさんが唯一ヴァイオリンとピアノのために作曲した曲で、オケ版はグラズノフが編曲したとある。

あと1回だけだけど、上野で見る予定。
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答え合わせ-眠れる森の美女 得てして辛口編

やっと観に行ったK-バレエの「眠れる森の美女」(14日ソワレ)

東急本店がないので、オーチャードホールの周りが暗くてちょっと寂しい・・・
は置いておいて、ネタばれを含めての感想・気付いたこと

ストーリーが大きく改変され、最大の売りは「姫を殺めたのは王子・・・」という設定。
それはまあ・・・そうなっていたようないないような(カラボスの呪いを実行はしたけど、殺してはいないし)。
で、そういう展開になってしまう筋立ては結構うまくできてる(本当に魔法って便利)。
赤ずきんがカラボスの手先になっていて、後では普通の赤ずきん(オオカミにさらわれるだけ)というあたりは、少し説明不足かな・・・(たぶん赤ずきんも一時的にカラボスに操られていたのかと)
結局姫は100年も眠りについていたわけでなく、実質一晩くらいかね、というところ。
元々のお話の最大の特徴の「100年の眠り」が短縮されているところは現代のペースか? 
元の話でも、100年のブランクがあっても愛は偉大ね、ということなので(まとめすぎ)、時の長さは問題ないのかも。
(でもそうすると作品タイトルが「ちょっとしか眠らない姫」になってしまわないか?)

通常だと最後の結婚式のお客である、ブルーバードや猫が森?のシーンで登場するあたりも、蓋然性があった。
カエルも花も、まあ・・・
難をいえばもう少し森っぽさが欲しい美術だったな(森にうるさいワタシ)・・
そしてそういう点では、「なんとなくもやもや」沈んで踊る王子のバリエーションも、しっかりした理由があった。

でも姫が眠りから目覚めた後がすごく困惑。
なにしろ緞帳が閉まっちゃうし、無音だし、盛り上がったムードもスピード感もぶった切りで、一瞬「これで終幕?」「いやいやそれじゃ主役のグランパがないじゃん・宝石の精はどこいった?」
それにしてはノーリアクションの間が余計に長く感じて、「もしや何か事故?」の心配まで湧き上がる始末。
・・・創作の時間か予算かアイデアがなかったんですかね?
装置転換と衣裳の着替えの時間が必要だってことはわかるけど、せめてなにか間奏曲を入れて欲しかった。
帰り道、あの時間稼ぎのアイデアを3つ考えたから、次回は勝手に自己妄想しておこう・・・

そうそう、答え合わせ。
継代の問題は姫の花婿候補キャストにあった・・・私はてっきり王子の父か祖父が100年前に姫を眠りにつかせて、その息子か孫が呪いを解くのかなーなんてことを想像していたが。
最初は婿候補の男の子の親・・・が育った王子になっていた^^

見えない太陽問題・・・動いていましたねえ。上下に。円弧に動かすには横にも移動しないといけないから、大変なのだろうな・・・

肝心の?踊り部分。変わっている部分は主にストーリーが変わっている部分か。従来に近い感じでもまー難しいステップが多くて大変そう。
運動量が多いせいかどうかわからないけど、リフトの大技が2回うまく行かず。
ブルーバードは衣裳のせいもあったかもねえ・・・腕のひらひらは滑りそうだし。あとやっぱり一人がいろいろな役を兼務すると疲れも溜まるんではないかしら。
新コロの影響でダンサーの体力も100%ではないかもしれず。昔のようなキャスティングは見直した方がいいかもしれない(自分達ができたことを若い世代にそっくりそのまま当てはめようとするのは古い考え方です)。

で、後で「あれっ?」と気付いたこと。
プリンシパル一人しか出てなかった! 思いがけず石橋さん(宝石)が観られて嬉しかったけど。(最後の最後でいきなりあの踊りも相当厳しいでしょう〜くまさん♪のニヤニヤ顔が浮かびます・・・)

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