古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

千葉県富津市・内裏塚古墳

2007-08-11 14:55:33 | Weblog
千葉県富津市二間塚字内裏塚1980にあります。
親王塚と呼ばれることもあります。
全長144m、 後円部径80m・高さ13m、 前方部幅90m・高さ11.5m の二段構築の前方後円墳です。
千葉県はもとより南関東最大で、全国でも77番目の規模を誇る前方後円墳です。
二重で盾形をした周濠があります。
前方部東側には造り出しがあります。
円筒埴輪や朝顔形埴輪、家型埴輪などが採集されていて、墳丘には埴輪の配列がなされていました。
また千葉県では珍しい、丸い葺き石も施されていました。
明治39年に石室の発掘調査が、昭和59年・平成3・9年には周溝調査が行われています。
埋葬施設は竪穴式石室で、後円部頂に2基あります。
東側の石室(甲石室)は、長さ5.75m、幅0.8mで2体分の人骨とともに鉄剣・鉄刀・小刀・鉄鏃・鎌などが出土しています。
西側の石室(乙石室)は、内法5.75m、幅1m、高さ1.18mで人骨は発見されていませんが、獣形銅鏡1面・鉄剣・鉄刀・鉄槍・鉄鏃・鹿角製鳴鏑9個・金銅製胡録金具1式などが出土しています。
5世紀中ごろの築造と推定されています。
平成14年9月20日、国の史跡に指定されました。
小糸川流域に分布する内裏塚古墳群を構成しています。
JR内房線・青堀駅からそう遠くないところにあります。


「内裏塚古墳群」
富津岬は東京湾の玄関口として、古くから畿内とのつながりが強い地域でした。
5世紀前葉から7世紀にかけての前方後円墳11基、方墳5基、円墳12基、墳形不明の4基からなる古墳群です。

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