長野県飯田市座光寺高岡3338-1にあります。
(右が前方部)
(後円部)
(前方部)
全長72.3m、 後円部径41.9m・高さ6.3m、 前方部先端幅40m・高さ8m の前方後円墳です。
後円部頂に高岡神社の社殿が建っていて、そのため墳丘が削られ低くなっています。
造り出しはありません。
墳丘の周りには、かって水が湛えられていたという周濠があります。
墳丘には葺石が施されています。
円筒埴輪や蓋型埴輪・家形埴輪・人物埴輪・馬形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
後円部南側に、南西方向に開口している横穴式石室があります。
石室は全長5.6m、幅2.0m、高さ1.7m 花崗岩の割石で造られています。
石室全体が朱で彩色されていたようです。
水晶玉や金環、飾り金具などが出土しています。
朝鮮半島・大邱地方の古墳に似ています。
古墳時代後期・6世紀前半頃の築造と推定されています。
昭和35年2月11日、長野県の史跡に指定されています。
高岡古墳群を構成しています。
この古墳群はかって7基あったそうですが、現存するのはこの古墳を含め2基だけです。
平成28年10月3日、飯田古墳群を構成する1基として国の史跡に指定されています。
「飯田古墳群」
天竜川右岸段丘上の南北約10Km,東西約2.5Kmの範囲に分布しています。
5世紀後半から6世紀末にかけて築造された古墳群です。
前方後円墳22基、帆立貝形前方後円墳5基からなります。
その中から13基が平成28年10月3日、国の史跡に指定されました。
◎座光寺地区
高岡1号墳
◎上郷地区
飯沼天神塚(雲彩寺)古墳
◎松尾地区
御射山獅子塚古墳 姫塚古墳 上溝天神塚古墳 おかん塚古墳 水佐代獅子塚古墳
◎竜丘地区
大塚古墳 塚原二子塚古墳 鏡塚古墳(帆立貝形) 鎧塚古墳(帆立貝形) 御猿堂古墳
馬背塚古墳