古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

埼玉県行田市・小見真観寺古墳

2007-02-17 13:42:43 | Weblog
埼玉県行田市小見の星川右岸の低台地・真観寺の本堂裏側にあります。
全長112m、 後円部径55.0m・高さ5.0m、 前方部幅48.0m・高さ4.0m の前方後円墳です。
後円部に1634年(寛永11年)と1880年(明治13年)に発見された二つの石室があります。
寛永11年発見の石室は、前室と奥室があり奥室には木棺を安置するための二条の溝があるそうです。
明治13年発見の鞍部にある石室からは、鎧・衝角付冑・金環三個・鉄鏃・挂甲小札・頭稚太刀・挂頭太刀・刀子・蓋付有脚銅鋺などの副葬品が出土しています。これらの出土品は東京国立博物館に保管されているそうです。
墳丘は二段に構築されていて、円筒埴輪などが採集されていることなどから、埴輪の配列がなされていたようです。
この古墳は、古墳時代としては最も新しい7世紀前半に築造されたと考えられています。ただ鞍部に有る石室は、それよりやや遅れて造られた可能性があるそうです。
埼玉古墳群に葬られている首長に続く首長墓として重要視されています。
お寺の境内と雑木林で一部観察しにくいところもありますが、概ねどこからでも見ることができます。

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