滋賀県巡拝第2回目その3として、西国観音札所「観音正寺」を採り上げます。
「観音正寺(かんのんしょうじ)」は、滋賀県蒲生郡安土町にある繖宗(さんしゅう)の寺院で、山号は繖山、本尊は千手千眼観世音菩薩。推古天皇13年(605)の創建で、開基は聖徳太子。西国三十三所観音霊場第32番札所。
この寺は中世から戦国にかけての山城跡にあり、高さ433mの繖山の山頂近くで、かっては西国札所の中でも難所の一つ。今は車道が開通し楽になるとともに、東近江の絶景が楽しめます。
平成5年の火災で失った本尊も、今では白檀の香が新しい柔和な本尊として拝めます。また、「聖徳太子像」、「釈迦如来像」、「一願地蔵」など、思わず手を合わせたくなる仏さまがとても魅力ある姿で迎えてくれます。
参拝が楽しみな寺院の一つでしょう。
< 滋賀県安土町 西国三十三所観音霊場第32番札所「観音正寺」 / 2018.5.24 >