学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

異文化の中で知る「人生とは人との出会い」

2024-05-07 16:07:19 | 日記
 大型連休終盤の関西の道路渋滞状況は明石海峡大橋の車の動きが予測の目安になるようだ。今年は5日の午後6時過ぎにUターンラッシュのピークになるだろうとの予測が出されていた。ということは昨日の連休最終日は家で日常を取り戻す日と決めている人が多いようだ。
 さて僕はと言えばもちろん遠出するような元気はない。予定通り家で庭の草抜きと読書、そして孫の勉強の手伝いを少々、という過ごし方だ。読書に関しては今年は三冊の本の読了で何か元気をもらった様な気がする。その中で僕が気にいった本は『パリでメシを食う』(川内有織、幻冬社文庫)。僕が注目したのはこの本の著者のパリでの活動だ。安定した収入を期待できる国連職員としてパリで働き始めて気がつけばノンフィクション作家に転身という彼女の経歴である。引っ越し当初、フランス語もままならない状況で自分には何が必要なのかの思索を通してたどり着いた結論は「文章書き」。なんとなく興味をそそる展開を予測させるこの人の人生にぼくが興味を持つのは当然の成り行きだ。彼女のテーマは”パリに住む日本人”、異国の地で奮闘する彼らの生き様をルポ、本にすることだ。パリに住む異文化人種に紛れてさまざまな経歴を持つ働く日本人がいる。この人達への取材を通して描く人間模様と生きざまがこの本の描く世界である。
 この本は、結婚、独立、そして女房と二人で日本からの援助なしに始めた僕の学生夫婦のアメリカ留学生活を彷彿させる。「文章書き」、他人の話を書けても自分のことは書けない不思議な仕事だということを僕は知っている。多人種都市パリで“メシを食う”が意味することとは…

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