大学共通テストに関係して二つの事件が。東大門の前での傷害事件に次いでなんと試験問題の流出事件、どのような決着を見るのだろうか。徐々に明らかになりつつある背景にますます驚きを隠せない。僕は現役の頃、大学で行われた共通テストの試験監督に何度もかかわっった。試験実施時間の受験生の不審な行動に対しては特別な注意を払うことはもちろん、トイレに試験場の教室を退出しなければならない学生にも必ずトイレまでお付き合いをする。試験開始や終了も秒単位で実行される。テスト問題を撮影して外に漏らすなどという行為はとてもではないけれど不可能だと思っていたら…なんと多分転学希望なのだろう、19才女子大生が出頭してきた。
厳しい受験戦争や勉強に対する姿勢を語る時、必ず思い出すのがジョン・スチュワート・ミルだ。僕がアメリカの大学の卒業に際して挑戦した卒業論文はミルの生涯と勉学に関するものだった。胸を張って立派な論文とは言えないものだが慣れない英語で出典の重要性などを学びながら大学の図書館で必死になって取り組んだ。ミルは教育には厳しい父親に躾けられ幼少の頃からラテン語やギリシャ語をマスターしたほどの人物だ。イギリスの歴史上有名な東インド会社に奉職した父ジェームス・ミルは彼の信じる功利主義(幸福と利益を社会や人生の最大目的とする思想)などの影響を受けながらジョンに教育を施していく。ジョンは同年齢の子どもたちと遊ぶことも禁じられ子供の時代を過ごした。ジョンの生涯についての詳細はまたの機会にということで割愛するとして、若かりしころ勉強に明け暮れたジョンの残した名言は「困難のないところに知恵と工夫の居場所はない」、本当の知恵と工夫とは勉強の仕方や努力に対して向けられるべきものだ。受験場で知恵を絞ってズルをして"得"をしようとするようなことではない。
厳しい受験戦争や勉強に対する姿勢を語る時、必ず思い出すのがジョン・スチュワート・ミルだ。僕がアメリカの大学の卒業に際して挑戦した卒業論文はミルの生涯と勉学に関するものだった。胸を張って立派な論文とは言えないものだが慣れない英語で出典の重要性などを学びながら大学の図書館で必死になって取り組んだ。ミルは教育には厳しい父親に躾けられ幼少の頃からラテン語やギリシャ語をマスターしたほどの人物だ。イギリスの歴史上有名な東インド会社に奉職した父ジェームス・ミルは彼の信じる功利主義(幸福と利益を社会や人生の最大目的とする思想)などの影響を受けながらジョンに教育を施していく。ジョンは同年齢の子どもたちと遊ぶことも禁じられ子供の時代を過ごした。ジョンの生涯についての詳細はまたの機会にということで割愛するとして、若かりしころ勉強に明け暮れたジョンの残した名言は「困難のないところに知恵と工夫の居場所はない」、本当の知恵と工夫とは勉強の仕方や努力に対して向けられるべきものだ。受験場で知恵を絞ってズルをして"得"をしようとするようなことではない。