現役の頃は自分の専門分野の資料収集や研究に時間を取られて、周りのことを見過ごしていることが多かったように思う。現役を退くことで興味の範囲が広がって周りの何かを調べたり、観察することは僕の生活の活性化に大きな役割を演じてくれている。最近は新型コロナウイルスの影響を感じるような面白い発見を探して周りに注意を払うようになってきた。
例えばシェア(Share) という言葉を最近は特に耳にするようになった。以前からシェアという言葉は耳にしていて特に注目には値しないが今回の意味は少し違っているようだ。僕が以前から知っているのはシェアーマンション、カーシェアリング、などマンションや車を複数の人たちで共有することだった。最近はシェアーサイクリングという自転車の共用システムが特に人々の注目を集めているという。それはカーシェアリングと同じようなものなのだろうが、僕が新聞記事に目を留めて注目したのは “シェアースペース” だ。誰も使っていない余ったスペースをテレワーク、リモートワークしている人達に貸し出すというのだ。まさに時代の動きを利用した新しいビジネスである。カフェなどがこれを実践していたのは知っていたけれど、それが一般の普通の食堂やホテルまでもが空いたスペースを貸し出すということをやり始めたのである。考えてみれば広くてリッチな雰囲気を味わえるホテルのロビーはそれなりに高級感を生み出して重要な意味を持っていたのであるが最近はそれが使っていない無駄と捉えられるようになってきたのだ。人と人とのディスタンスが何よりも重要な意味を持ってくるとそのディスタンスを取ることを実現するためには広い空間を持つ場所を有効利用することが要求されているのだ。驚いたことにはお寺の本堂まで使われていないスペースを提供し始めたことである。いずれにしろその背景には人を呼ぶための機会を提供することと、その存在を人々に意識してもらうことだという。シェア(share)は二人以上の人が分担、共有、共用するという意味がある。「人と同じ気持ちを分かち合う」という意味もあってこの単語は本当は奥が深いのだ。コロナで分断されつつある人と人との関係を考える時、気づくことが一つある。“人は気持ちをシェアできる誰かを探している”というのが人生か。
例えばシェア(Share) という言葉を最近は特に耳にするようになった。以前からシェアという言葉は耳にしていて特に注目には値しないが今回の意味は少し違っているようだ。僕が以前から知っているのはシェアーマンション、カーシェアリング、などマンションや車を複数の人たちで共有することだった。最近はシェアーサイクリングという自転車の共用システムが特に人々の注目を集めているという。それはカーシェアリングと同じようなものなのだろうが、僕が新聞記事に目を留めて注目したのは “シェアースペース” だ。誰も使っていない余ったスペースをテレワーク、リモートワークしている人達に貸し出すというのだ。まさに時代の動きを利用した新しいビジネスである。カフェなどがこれを実践していたのは知っていたけれど、それが一般の普通の食堂やホテルまでもが空いたスペースを貸し出すということをやり始めたのである。考えてみれば広くてリッチな雰囲気を味わえるホテルのロビーはそれなりに高級感を生み出して重要な意味を持っていたのであるが最近はそれが使っていない無駄と捉えられるようになってきたのだ。人と人とのディスタンスが何よりも重要な意味を持ってくるとそのディスタンスを取ることを実現するためには広い空間を持つ場所を有効利用することが要求されているのだ。驚いたことにはお寺の本堂まで使われていないスペースを提供し始めたことである。いずれにしろその背景には人を呼ぶための機会を提供することと、その存在を人々に意識してもらうことだという。シェア(share)は二人以上の人が分担、共有、共用するという意味がある。「人と同じ気持ちを分かち合う」という意味もあってこの単語は本当は奥が深いのだ。コロナで分断されつつある人と人との関係を考える時、気づくことが一つある。“人は気持ちをシェアできる誰かを探している”というのが人生か。