電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

R.シューマン「6つの歌Op.89」を聴く

2017年11月24日 06時04分01秒 | -オペラ・声楽
このところ、通勤の音楽として聴いてきたのがR.シューマンの「歌曲大全集」のCDから、Disc.6です。「子供のための歌のアルバムOp.79」や「3つの歌Op.83」なども魅力的なのですが、しばしば単独で取り上げられることがある「バラよ、かわいいバラよ!(Roselein, Roselein!)」が実はこの曲集に入っていたのかと驚いた「6つの歌Op.89」を取り上げます。

「6つの歌Op.89」は、R.シューマンが40歳の1850年に作曲されたとのこと。デュッセルドルフに移った同時期の作品としては、他にチェロ協奏曲、交響曲第3番、ピアノ三重奏曲第3番など、名だたる傑作が生まれた時期にあたります。若きブラームスはまだ来訪しておりません。この6曲とは、次のとおり。

  1. 夕空に嵐が吹きすさび
  2. ひそやかに去りゆくもの
  3. 秋の歌
  4. 森との別れ
  5. 戸外へ
  6. バラよ、かわいいバラよ!

このCDでは、前の5曲がフィッシャー・ディースカウ(Br)が歌い、最後の「Roselein, Roselein!」だけをエディット・マティス(Sp)が歌っています。ピアノ伴奏は、クリストフ・エッシェンバッハです。この、フィッシャー・ディースカウの歌唱の見事なこと! さすがに素晴らしいです。通勤の音楽としてロードノイズの中で聴いているときはさほどにも感じませんが、自宅でステレオ装置で聴いていると、ピアノ伴奏も見事です。



ところで、「Roselein, Roselein!」の歌詞は、夢で見たバラは棘がなかったのに、目覚めてみたら棘のあるバラしか見えなかった、というような嘆きです。マティスの歌は見事だし可愛らしいけれど、この曲はちょいと「かまぼこって、おとと(魚)でできてるの? え〜っ、知らなかったワ!」みたいな感じがしないでもない(^o^)/
もしかしたら、ローベルト君はこういうコケットリーに弱いタイプだったのかもしれない、などとヲジサンは邪推してしまうのです(^o^)/

ちなみに、この曲集の第6曲だけは、さすがに有名曲だけあり、YouTube にもたくさんありました。その中からご紹介。
R. Schumann - Röselein, Röselein op. 89 no. 6 - Talya Liebermann, Michał Biel



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2 コメント

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「かまぼこって、…」 (pfaelzerwein)
2017-11-25 05:14:59
「かまとと」っていう意味ですね。
pfaelzerwein さん、 (narkejp)
2017-11-25 05:58:38
コメントありがとうございます。あはは。「可愛子ぶりっこ」とか、この手の言葉には事欠きませんね。同じ歌を、フィッシャー・ディースカウが歌ったらまた違う風情があるのかもしれませんが(^o^;)>poripori
エディット・マティスにはまったく責任のない、ローベルト君への邪推です(^o^)/

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