「災害は人生を変える」きのうのタイトルは考えてみれば、おかしなものだった。当たり前過ぎて。でも考え込んでしまうと、元に戻ってしまう。当たり前から出発して、また戻る。そんなタイトルだった。
きょうの本題は、博士論文の苦労話。「復旧とはなんですか?復興とはなんですか?」。そんな質問が2015年春の学会で発表した時に受けた。臨時災害放送局に関する発表で、本来ならば短期的な放送で終わるところ、長期化することで「復旧、復興に貢献している」と発表したことに対する質問だった。学会で発表する時は、ある程度想定問答を考えて臨むが、この質問は想定外だった。しかし、今考えてみると、自分の甘さを突かれたいい質問だった。どういうことかというと、社会学だけかどぅかはわからないが、論文で言葉の定義は非常に重要なことだ。つまりこの質問者はなにを私になにを考えさせたかったと言うと、基本をちゃんと抑えているのかという問いだった。客観性を持たずに、独りよがりな論文は通用せず、どこかで必ず客観性が担保されていて、その上で自分の理論を展開する。そうしことが基本的な論文のルールだ。サラリーマン30年、メディア職28年。社会人として、メディア人としてもそれなりの経験を積み重ねてきたが、「そんなことはここでは通用しません」と頭を殴られたような衝撃だった。学問的に積み上げてきたわけでもないし、基本的な勉強をしてきたわけではないので、基本がどこかでおろそかになっていることは否めない。そんなところ一突きされた。そこから一字、一行書くのが恐くなった。続く・・・
きょうの本題は、博士論文の苦労話。「復旧とはなんですか?復興とはなんですか?」。そんな質問が2015年春の学会で発表した時に受けた。臨時災害放送局に関する発表で、本来ならば短期的な放送で終わるところ、長期化することで「復旧、復興に貢献している」と発表したことに対する質問だった。学会で発表する時は、ある程度想定問答を考えて臨むが、この質問は想定外だった。しかし、今考えてみると、自分の甘さを突かれたいい質問だった。どういうことかというと、社会学だけかどぅかはわからないが、論文で言葉の定義は非常に重要なことだ。つまりこの質問者はなにを私になにを考えさせたかったと言うと、基本をちゃんと抑えているのかという問いだった。客観性を持たずに、独りよがりな論文は通用せず、どこかで必ず客観性が担保されていて、その上で自分の理論を展開する。そうしことが基本的な論文のルールだ。サラリーマン30年、メディア職28年。社会人として、メディア人としてもそれなりの経験を積み重ねてきたが、「そんなことはここでは通用しません」と頭を殴られたような衝撃だった。学問的に積み上げてきたわけでもないし、基本的な勉強をしてきたわけではないので、基本がどこかでおろそかになっていることは否めない。そんなところ一突きされた。そこから一字、一行書くのが恐くなった。続く・・・