事のなりゆき

日々のなりゆきを語ります

貴重な経験・・・

2017-06-19 11:48:52 | Weblog
きのう(6月18日)は、新潟大学でマス・コミュニケーション学会が開かれた。全国から会員およそ200人近くが集まった。この学会は、年に2回開催される。春は地方大学、秋は首都圏の大学で開催されるのが通例となっている。小生がこの学会に初めて参加したのは、2011年秋の東海大学で開かれたときと記憶している。
 さて今回の学会ではワークショップという議論する場で、小生が問題提起者として登壇した。これはマス・コミュニケーション学会の放送研究部会から小生が指名されたのだ。光栄な指名だった。テーマは「臨時災害放送局から考える地域ジャーナリズム」だ。これを聞いたときに、非常にありがたい話と思ったのだが、テーマの難しさに腰がひけた。元テレビマンとして、ジャーナリズムという言葉は遠い感覚ではなかったし、知らないといえばうそになるし、その気になっていた時期もあるし、という思いがいろいろ交錯した。しかしよく考えれてみれば「地域ジャーナリズム」は学術にはまったくの素人にちかい。いろいろ考えたが、断るわけにもいかず、結局引き受けることにした。
 さて、なにからやればいいのか。またいろいろ考えると、途方に暮れた。そこで考えたのが、野球の世界で言えば「キャッチボールと素振り」だ。博士論文を書き上げることで、一番勉強になったのが、実は基礎固めだ。基礎が見えていればある程度の応用がきくということだ。そこで、まず基礎固めをやることにした。4月中旬のことである。それから入門書、簡単な論文を読み直した。基礎固めはなんとなく、「こんなことをしていていいのか」という不安がよぎるが、それを乗り切れば、徐々にいろんなことが、わかってくる。そして不安な気持ちから安心感へと気持ちも変化する。そんな文献調査から約一ヶ月、いろんなことが見えてきた。
 博論執筆で覚えた二つ目は、「わからない」、「なし(存在しない)」、「ゼロ(数字の0という意味)」などそれまで「なにもない」ということで、切り捨て、省いていたことでもなぜ「わからないのか」、「なぜ存在しないのか」「なぜゼロ」なのかという論証することの大切さだ。つまりこのケースでいえば、臨時災害放送局において、地域ジャーナリズム機能というものはほんとんどないということが、わかったとしたら、それは「なぜ機能が存在しないのか」「ないという理由はどんなところからわかったのか」ということを論証すればいいのだ。そう考えると、気が楽になった。またそうした考えることで、また別のことが見えるようになっていった。
 結果的にワークショップは大成功だった。臨時災害放送局と地域ジャーナリズムは結びつかないという方向で、理論をもっていった。結びつかないという理論の進め方は、臨時災害放送局の構造を分析する必要があった。さらにその結論を地域ジャーナリズムの先行研究からの分析を合わせることで、結びつかないという結論にもっていたのだ。しかし2点の分析を重ねていくうちに、少しだけ、臨時災害放送局の放送内容に地域ジャーナリスト機能が垣間見えたところがあった。そうした点を解説に加えたところ、出席者からお褒めの言葉をいただいた。
 なんでも怖がらずに、取り組み、経験を積み重ねることで、いろんことが見えてくる。そんなことを経験した一日であり、4月からの努力が実った、うれしい日でもあった
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2 コメント

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貴重な体験… (yaboo)
2017-06-22 22:51:56
貴重な体験、というか、立ち位置が確認できたということでしょうか。やっぱり基礎、積み重ねが大事なんですね。写真の世界は構図や奥行、光の方向や強弱がわからないと形になりません。動画は情報量が多いのと時間との闘いなので、そこまで一瞬に拘れませんが、一連のカメラワークの理由付けと自然さが重要です。またカメラワークはいろいろなケースを想定して練習し、引き出しをいくつも持っていないと実際の役に立ちません。どの世界でも基本に立ち返ることの大事さを、改めて感じさせてもらいました。ありがとうございました。
それにしてもいい一日で、よかったね!
Unknown (塗師)
2017-06-27 14:21:24
Yabooさん>コメントありがとうございました。勇気が出ました。今後ともよろしくお願いします。

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