[福田内閣の全容]
福田内閣の全容が明らかになった。
その特徴は、
・殆どが再任だ
・防衛相は石破茂・元防衛長官を起用
これで高村外相とともにテロ特措置法延長問題へはこれ以上ない布陣となった。
・官邸の周囲を気心の知れた議員や官僚で周囲を固めた。
官房長官に町村さん、官房副長官の大野さん、岩城さんは共に町村派、官僚トップの二橋さんは福田さんが官房長官長官時代の官房副長官だ。
さらに政務秘書官には長男の福田達夫さん、4人の事務秘書官の内二人はには首相が官房長官時代の秘書官だった財務省の林さん、外務省の石兼さんだ。
・それと自民党の4役は既に派閥の領袖で固めた。
全体的にみると、いかにも調整を得意としていると言われる福田さんらしい布陣だ。
[組閣後の記者会見]
組閣終了後の記者会見を行ったが、その中で印象に残ったのは、
・当面の第一目標として国民の信頼回復につとめること、その為には年金問題と政治と金の問題の解決を図る
・テロ特措置法延長問題では安全保障か、世界への平和協力の両面で考える必要性がある
・国の安全と国民の生活に関することは野党と丁寧に話し合う
・リーダー・シップの考え方の質問にたいして、既に官邸のリーダー・シップを取る体制は既に確立している。
そのために首相が出席する諮問委員会などの会議が50近くあり、官房長官にいたっては60近くに達するが、その範囲は重点的に絞ってもいいのではないかと示唆した。
福田さんは全体として突然の首相任命と彼らしい性格?から曖昧な表現が多かったが、その組閣のやり方と昨夜の会見で、彼の施政方針がおぼろげながら判るような気がする。
*****************************************
福田さんへの提言
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それで私の福田さんへの提言も全般的にならざるを得ないが、次の様なことを考えて貰いたい。
1.改革の姿勢について
私は昨日のブログで、
福田さんは改革の継続を訴えていたが、このメンバーを見る限り、表面上の改革、その場限りの改革の影の部分の彌縫策に終わりそうな気配だ。
と書いたが、これは批判半分期待半分の気持ちで書いたものだ。
マスコミもそのうち改革姿勢の希薄なことを批判し始めると思うが、福田さんにはそれにもめげずに改革の結果から生じた、多くの問題の処理に当たって貰いたいものだ。
ここで一番問題になり処理が難しいのは、自民党最大の支持団体であり圧力団体の経団連の改革続行の提案だ。
そしてその具体的な申し入れは欠如した企業経営者の倫理観で書いた労働者派遣法による同法の義務付け廃止、偽装請負の合法化の提案だ。
その内容は、
・偽装請け負い禁止の廃止
・最大三年の派遣期間後の派遣先企業の直接雇用の義務化の廃止
・「残業代ゼロ法案」の早期導入
・時間外労働の上限規制の緩和
・“サービス残業根絶”通達(労働時間規制)の緩和
・労働時間規制の適用除外者の範囲の拡大
・労働時間規制の適用除外者への割増賃金支払い義務の見直し
・派遣禁止業務の解禁
などなど、大企業の都合の良いことばかりで、自民党大敗の原因の一つになった現在の賃金格差、社会格差・ワーキング・プアなどの社会現象に対する配慮が全くない提案だ。
この提案は賃金の極端に安い中国企業との競争力強化→日本経済の発展と言う企業としては当然の提案だ。
この社会福利と日本経済の発展、小さくは自民党の政権脱落にも結びつく問題について、福田さんの調整力に待つしかないと思う。
そして経団連とも協議して、社会に悪影響を及ぼさずに企業が生き残り、発展する道を考えて貰いたいものだ。
私としては先ず国民の期待に応える改革に伴う歪みの修正の方向に進んで貰いしまたそうしないと次の選挙で敗北が確実になると思うのだが。
2.野党、特に民主党との話し合い
これも昨日のブログでも書いたように、福田さんならそうすると思うしまた是非そうして欲しいのだが、民主党の提案の良い所はあっさり呑む、然しテロ特措法案など、民主党が徹底的な反対をするときは、高村ー石破さんラインで徹底的に討論すること。
そして近く予想される次の選挙に備えるためにも、自民党の言い分が正しく、民主党が政権与党に相応しくないことを国民に印象づける必要があると思う。
福田さんは話し合いと言っているが、本心は硬軟両用の戦術を考えていると思うのだが。
3.升添さんの周辺の体制を固めること
・消えた年金問題、年金制度の見直し
・年金の横領
・社保庁の解体
・厚生労働省の体質
・高齢者負担増加の凍結
・少子・高齢化に関する福利・福祉
・医師不足
・健康・介護保険負担の増加
・前述の派遣労働者法の改正
などなど多くの問題が山積している。
それに対して現状は升添さんが孤軍奮闘しているように見える。
それに対する厚生労働省や社保庁の協力姿勢が全く見えない。
然も彼の言動に対して党の内外から反感を買うことも多いようだ。
彼は何でも自分でしたがり、目立ちたがる傾向があるようだ。
然し、彼が独力でやり遂げるには、前述の懸案は余りにも多すぎ、難しいものばかりだ。
そして全てが直接国民の生活に影響するだけに、そのまま自民党の評価に結びつけられるものばかりだ。
これらの事を考えると、升添さんが二年生議員で難しいかも知れないが、彼がもっと働き安いように、強力な副大臣をそれも複数付けるとか、適当の部下を付けて貰ったらどうだろうか。
それで彼が上司としてのリーダー・シップを取れるか、或いは単なる批評家で終わるかの次第によっては、福田さんの直接の指導や協力が必要になるのかも知れない。
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福田内閣の全容が明らかになった。
その特徴は、
・殆どが再任だ
・防衛相は石破茂・元防衛長官を起用
これで高村外相とともにテロ特措置法延長問題へはこれ以上ない布陣となった。
・官邸の周囲を気心の知れた議員や官僚で周囲を固めた。
官房長官に町村さん、官房副長官の大野さん、岩城さんは共に町村派、官僚トップの二橋さんは福田さんが官房長官長官時代の官房副長官だ。
さらに政務秘書官には長男の福田達夫さん、4人の事務秘書官の内二人はには首相が官房長官時代の秘書官だった財務省の林さん、外務省の石兼さんだ。
・それと自民党の4役は既に派閥の領袖で固めた。
全体的にみると、いかにも調整を得意としていると言われる福田さんらしい布陣だ。
[組閣後の記者会見]
組閣終了後の記者会見を行ったが、その中で印象に残ったのは、
・当面の第一目標として国民の信頼回復につとめること、その為には年金問題と政治と金の問題の解決を図る
・テロ特措置法延長問題では安全保障か、世界への平和協力の両面で考える必要性がある
・国の安全と国民の生活に関することは野党と丁寧に話し合う
・リーダー・シップの考え方の質問にたいして、既に官邸のリーダー・シップを取る体制は既に確立している。
そのために首相が出席する諮問委員会などの会議が50近くあり、官房長官にいたっては60近くに達するが、その範囲は重点的に絞ってもいいのではないかと示唆した。
福田さんは全体として突然の首相任命と彼らしい性格?から曖昧な表現が多かったが、その組閣のやり方と昨夜の会見で、彼の施政方針がおぼろげながら判るような気がする。
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福田さんへの提言
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それで私の福田さんへの提言も全般的にならざるを得ないが、次の様なことを考えて貰いたい。
1.改革の姿勢について
私は昨日のブログで、
福田さんは改革の継続を訴えていたが、このメンバーを見る限り、表面上の改革、その場限りの改革の影の部分の彌縫策に終わりそうな気配だ。
と書いたが、これは批判半分期待半分の気持ちで書いたものだ。
マスコミもそのうち改革姿勢の希薄なことを批判し始めると思うが、福田さんにはそれにもめげずに改革の結果から生じた、多くの問題の処理に当たって貰いたいものだ。
ここで一番問題になり処理が難しいのは、自民党最大の支持団体であり圧力団体の経団連の改革続行の提案だ。
そしてその具体的な申し入れは欠如した企業経営者の倫理観で書いた労働者派遣法による同法の義務付け廃止、偽装請負の合法化の提案だ。
その内容は、
・偽装請け負い禁止の廃止
・最大三年の派遣期間後の派遣先企業の直接雇用の義務化の廃止
・「残業代ゼロ法案」の早期導入
・時間外労働の上限規制の緩和
・“サービス残業根絶”通達(労働時間規制)の緩和
・労働時間規制の適用除外者の範囲の拡大
・労働時間規制の適用除外者への割増賃金支払い義務の見直し
・派遣禁止業務の解禁
などなど、大企業の都合の良いことばかりで、自民党大敗の原因の一つになった現在の賃金格差、社会格差・ワーキング・プアなどの社会現象に対する配慮が全くない提案だ。
この提案は賃金の極端に安い中国企業との競争力強化→日本経済の発展と言う企業としては当然の提案だ。
この社会福利と日本経済の発展、小さくは自民党の政権脱落にも結びつく問題について、福田さんの調整力に待つしかないと思う。
そして経団連とも協議して、社会に悪影響を及ぼさずに企業が生き残り、発展する道を考えて貰いたいものだ。
私としては先ず国民の期待に応える改革に伴う歪みの修正の方向に進んで貰いしまたそうしないと次の選挙で敗北が確実になると思うのだが。
2.野党、特に民主党との話し合い
これも昨日のブログでも書いたように、福田さんならそうすると思うしまた是非そうして欲しいのだが、民主党の提案の良い所はあっさり呑む、然しテロ特措法案など、民主党が徹底的な反対をするときは、高村ー石破さんラインで徹底的に討論すること。
そして近く予想される次の選挙に備えるためにも、自民党の言い分が正しく、民主党が政権与党に相応しくないことを国民に印象づける必要があると思う。
福田さんは話し合いと言っているが、本心は硬軟両用の戦術を考えていると思うのだが。
3.升添さんの周辺の体制を固めること
・消えた年金問題、年金制度の見直し
・年金の横領
・社保庁の解体
・厚生労働省の体質
・高齢者負担増加の凍結
・少子・高齢化に関する福利・福祉
・医師不足
・健康・介護保険負担の増加
・前述の派遣労働者法の改正
などなど多くの問題が山積している。
それに対して現状は升添さんが孤軍奮闘しているように見える。
それに対する厚生労働省や社保庁の協力姿勢が全く見えない。
然も彼の言動に対して党の内外から反感を買うことも多いようだ。
彼は何でも自分でしたがり、目立ちたがる傾向があるようだ。
然し、彼が独力でやり遂げるには、前述の懸案は余りにも多すぎ、難しいものばかりだ。
そして全てが直接国民の生活に影響するだけに、そのまま自民党の評価に結びつけられるものばかりだ。
これらの事を考えると、升添さんが二年生議員で難しいかも知れないが、彼がもっと働き安いように、強力な副大臣をそれも複数付けるとか、適当の部下を付けて貰ったらどうだろうか。
それで彼が上司としてのリーダー・シップを取れるか、或いは単なる批評家で終わるかの次第によっては、福田さんの直接の指導や協力が必要になるのかも知れない。
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