普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

福田内閣の今後

2007-09-28 09:35:08 | 福田内閣

 私は25日のブログ で、党4役の人事を見て、
 福田さんは改革の継続を訴えていたが、このメンバーを見る限り、表面上の改革、その場限りの改革の影の部分の彌縫策に終わりそうな気配だ。
 福田さんまたが拉致問題を自分で解決すると言っているが、それも表面上で済まされそうな、つまりこの点に関する北朝鮮の主張もある程度受け入れそうな気配が匂ってくる。
 勿論これは今の所の私の感に過ぎず、組閣のメンバーを見なければならないと思うが。
と批判半分期待半分の気持ちで書いた。

 閣僚の顔ぶれは揃った。
 主要閣僚は残るだろうと言う一般の予想に反して、防衛大臣の石破さん、文部科学大臣の渡海さんを除いて全て留任となった。

 そして新聞報道による福田さんの政策の傾向は
・小泉、安倍内閣路線の軌道修正
・テロ特措法延長の堅持
・野党との対話
・高齢者医療費の負担の引き下げ
・母子家庭への児童手当ての一部削減の凍結
・靖国神社の参拝はしない
・北朝鮮とは対話に比重を置く
・政治資金は1円まで領収書を付ける
・有識者会議などの諮問機関の縮小
など福田さんがある程度明らかにしたほかに
・ばら蒔き行政の復活の危険性
・集団的自衛権の論議は棚上げか
・教育再生会議の影が薄くなりそう
などが囁かれている。

 これで直ぐ気がつくことは総裁選から今まで憲法改正について全く触れられてないことだ。

<私の意見>
[賛成]
 改革路線の修正、テロ特措法延長、高齢者負担の引き下げ、児童手当削減の凍結、政治資金の透明化、諮問機関の縮小

[反対]
・ばら蒔き行政の復活
 自民党も身に沁みていると思うが、農村に代表される様に、ばら蒔き行政が如何に農村をスポイルし、生産性向上を妨げ結果的には農村の疲弊になったか考えて、ばら蒔きは最小限かつ一時的なものとすべきだ。

[条件付き賛成]
・野党との対話
 特筆するまでもなく自民党でも考えていると思うが、対話で解決できることは対話、それが出来なときは、徹底的に議論すべきだ。
 詰まり硬軟両用戦術だ。
 何故なら全ては次の解散、総選挙に繋がっているからだ。

・靖国神社参拝しないこと
 宗教の自由は首相でも保証されるべきだから、彼が外交上問題あるとして避けることに批判は出来ない。
 然し、終戦記念日などの特別の日には、何らかの形で国の為に殉じた人達へ感謝の念を特別に述べて貰いたい

・北朝鮮とは対話に比重を置く
 今まで、対話と圧力路線で6ケ国協議以外に実際上なにも対話の機会も無かったこと、米国、韓国の柔軟路線が定着仕掛かっている情勢で、圧力の効果が殆ど無くなりかかっていることから、首相の個性や信念かのらやり方の変更は仕方がない。
 然し、したたかな北朝鮮に乗せられて、同国主導の外交になったり日本が損をしない様、日本国民をプライドを傷つけないよう、日本もしたたかな外交政策をとって貰いたい。

・集団的自衛権の論議は棚上げ
 福田さんは触れてはいないが、安倍さんが推進した憲法改正とともに、この問題は今の自民党が危機的な状況にあるとき、それ所ではないと思うが、政局が落ち着いた時点で、改めて考えねばならぬことだと思う
 もし緊急の事態が起こったときは小泉さんのように、その場で適当に憲法解釈を変更し対処するしかないと思う。

[一考を要するもの]
・教育再生会議の影が薄くなりそう
 これは同じ文科省に中央教育審議会、官房内に教育再生会議と同じような機関があると批判されてきた。
 福田路線で言えば当然教育再生会議が整理の対象となるのだろうが、安倍さんがこれを考えたのは、中央教育審議会のあり方に不信感を持った為だと言われている。
 同審議会のゆとり教育→学力低下→英語教育の導入→学力の強化といった、基本理念に乏しい答申に首を捻った人達も多いと思う。

 諮問機関の整理も良いがこと教育に関しては、企業の不祥事、いじめ→自殺、家族間の殺傷事件の続発など戦後しばらくまでは考えられなかった事件の続発だ。

 そしてこれらの全てが教育にも原因があると思われることばかりだ。
 教育は戦後直後からの権利重視、それに伴う義務責任軽視の教育が如何に、今の日本に大きな悪影響を及ぼしているか考えると、後々まで響いてくる問題であり、その面からも緊急を要する問題だ。

 新任の文部科学大臣の渡海さんは勿論だが、福田さんも国会対策ばかりに追われないで、将来に大きな影響を及ぼす教育にもっと力を入れて貰いたいものだ。

 以上はマスコミ報道に見た動きを考えて見た。
 国会の福田さんが所信表演説を何を話すか期待して待っている。


参照:
 カテゴリー → 福田内閣

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