普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

橋下弁護士訴えられる

2007-09-06 07:14:56 | 日々雑感

 山口県光市で99年に起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で、殺人、強姦致死、窃盗の罪に問われた当時18歳の元少年の弁護団に加わる弁護士4人が3日、テレビ番組内で懲戒処分を視聴者に呼びかけられて業務を妨害されたとして、大阪弁護士会所属の橋下徹弁護士を相手取り、1人当たり300万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁に起こした。

 9月3日の朝日新聞の「TVで業務妨害」橋下弁護士を提訴 光市事件弁護人

によると、
 訴えたのは、広島弁護士会所属の足立修一、今枝仁の両弁護士ら4人。今枝弁護士によると、橋下弁護士は、5月27日に放映された関西の民放テレビ番組(たかじんのそこまで言って委員会)で、懲戒処分を弁護士会に求めるよう視聴者に呼びかける発言をした。その後、広島弁護士会には4人の弁護士の懲戒処分請求がそれぞれ300通以上届き、対応に追われるなどして業務に支障が出たという。
 この事件で最高裁は06年6月、「特に酌むべき事情がない限り、死刑を選択するほかない」として二審の無期懲役判決を破棄し、広島高裁に差し戻している

そうだ。

 それに対して橋下弁護士は5日、都内で記者会見を開き、「法律家として責任をもって発言した」と反論、全面的に争う方針を明らかにした。
 被告側が差し戻し控訴審で殺意を否認したことについて、橋下弁護士は「なぜ一、二審と大きく主張を変えたのか、社会に説明すべきだ」と持論を展開、改めて弁護団を批判した。

 この問題は最高裁までの自ら罪を認めた被告の陳述が差し戻し審で一転して、被害者の母親に甘えたかったとか、漫画の主人公の気分だったというような、荒唐無稽な陳述を始めて世の中をびっくりさせたので有名だ。
 そして被告の一転した陳述には死刑廃止論者で固められた弁護団の入れ智恵があったのではないかと疑われている。

 私も「たかじんのそこまで言った委員会」で橋下さんの発言やそれに関する他の批評家の発言を聞いて、皆、間違ったことを言っていなかったと思う。

 相手は私のやりたい放題の弁護士 で紹介した死刑反対で有名な、安田弁護士に率いられた率いられた人達だ。

 光市母子殺害事件で安田弁護士達は上告審の口頭弁論で、日弁連の職務などを口実に欠席したが、この為に公判を開くことが出来ずに裁判が遅れる事となった。
 この弁護手法は大きな波紋と批判を呼び、マスコミでは「ドタキャン」と報道された。
 そして裁判所からの彼らに対する懲戒申し入れに対して、弁護士会から何の処分も下されなかった。

 つまり彼らは、裁判所という特殊な場所で何をやっても許される人達だ。
 自分が世の中の常識からかけ離れたことをしても、それについて非難した人達を訴える事も出来る。

 彼らは橋下さんがテレビで国民をアジったと言っているが、各種の彼らが担当する事件で、自らデモ隊を組織して国民に訴えるのはアジテーションではないのか。

 私は上記のブログの<<弁護士も国民の審判を>>で、
 国家の権力構造の中で、国会議員は選挙で国民の審判を受ける。

 また裁判官も代表として、最高裁判所の判事も中途半端ながらも、同様に審判を受ける。

 マスコミもとんでもない誤報をしたり、偏った報道をすれば、販売数の減少という購買者からのシッペ返しを食う。

 然し、弁護士の懲戒については、弁護士会が自治的に行っており、なれ合いではないかという批判がある。
 つまり、現在のところ弁護士は完全に何処の権力(国民を含めて)から隔絶された状態にある。
 法律の隙間をついてのやりたい放題のこと をして、多くの国民に首を捻らせても、弁護士会から完全にその地位が保全されている。

 弁護士だけがその独立を保つ為に、国民の審判を受けずに済むという理屈はない。

 人権派の弁護士は真相の究明より、手練手管を使って顧客である殺人犯でも無罪にしようとする。

 それでも、多くのまっとうな国民は何も出来ない。

と嘆くばかりだ。

 今回の人権派弁護士の訴えは、弁護士問題を国民に考えさせる絶好の機会だ。
 是非、事が大きくなって貰いたいし、マスコミも大々的に取り上げて貰いたい。
 「たかじんのそこまて言って委員会」を出した関西テレビも、責任上橋下さんと彼を訴えを起こした弁護士も読んで討議をして貰いたい。
 同番組の今までの傾向から見れば、おそらく訴えた人は批評家からの袋叩きを恐れて出ないとは思うが。
 いずれにしても、ここで関西テレビがここでビビったら報道機関の鼎の軽重を問われることになるだろう。

 橋下さんによれば、彼の属する大阪弁護士会も安田弁護士と同じような意見を持っているそうなので、心細いかも知れないが、もし仮に負けても彼からすれば1,000万前後のの賠償金も軽いものだと思う。

 是非、同志を糾合して、徹底的に頑張って貰いたい。

 ただ心配なことがある。
 安田グループに対抗して何人の心ある弁護士が橋下さんについてくれるかだ。
 もしかしたら橋下さんの孤軍奮闘になりはしないかだ。

 それと昨夜この問題を放送したテレビ朝日で、安田弁護士とも旧知の中と言う、コメンテーターが、どちらかと言えば橋下さんに非があるようなことを言っていたことだ。
  また知識人ぶったキャスターや解説者がまたこの件についても常識外れのことを言い出さないかだ。


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