普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

裸の王様?だった安倍さん

2007-09-13 10:35:50 | 安倍内閣

 私は「馬鹿じゃないか」「馬鹿じゃないか」と呟きながら、安倍さんの辞意表明の会見の模様やそれに対する各界の反響のテレビを見ていた。

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  もし私の提案どおりにしていたら
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 私は安倍内閣の発足から状況を追っていろいろな提案をしてきた。
 もし私の幼い提案がもし採用されたきたらどうなっただろう。

[安倍内閣発足から選挙前まで]
・もし野党からの攻撃にあった閣僚が明らかに閣僚として相応しくない人いたとき、即座に冷徹に対応をしていたら?
・もし党内外からの攻撃に対してサポートして呉れる人を入閣させ、その意見を聴いていたら
・もし、各法案を通すために、国会の会期を延長して、強硬採決をせずに、会期終了後内閣の改造をしていたら?
・もし、安倍内閣は小泉路線の継承でなく、その路線から生じた歪みの修正と残された改革の続行だと宣言していたら?
 復党問題もとうに解決し平沼さんも改造内閣の重要ポストに付いたかも知れない。
・もし、真のリーダー・シップは自分でやる事でなくて、部下の言う事も聴いた上で、自分の意志を明確にし、それ部下にやらせ、そしてそれをサポートすることだと判っていたら?

[選挙以後から今まで]
・もし、折角入れた大物の意見をフランクに聴いていたら
・もし、彼に上がってくる情報を全てを秘書などのフィルターを通さずに、一般党員からの情報の大半、国民からの情報の一部は直接安倍さんの耳に入って来るようなシステムを採用していたら。
重要な発言については専門家のフィルターを通して不適切な発言や、意味不明な所の修正をさせていたら?

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安倍さん流のリーダー・シップ
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 事実は
・安倍さんは彼流のリーダー・シップを発揮し小泉さんの真似をして、一人で問題含みの閣僚も入った所謂お友達内閣を造り内閣改造まで行った。
・官僚と企業の癒着の問題が起こると、新人材バンクの設立を渡辺さんに命じて、党内からさえ批判を浴びた。
・そして、閣僚が攻撃に小泉さんと違って部下を擁護し、安倍さん本人のマイナス点まで稼ぎ選挙中のマスコミの攻撃でその傷口を大きくしてしまった
慰安婦問題では余計な言い訳をして、結局は訪米してしなくても済んだ、謝罪をする羽目になった。
・選挙では「小沢さんを取るか、私を取るか」の問題発言で、選挙後の続投問題で内外からの批判を浴びた。
・また選挙中多くの法案を通したことを訴えて、国民から逆に国会での多数を頼んでの強引な国会運営を思い出させてしまった
・そして選挙の大敗で、始めて知ったように、政治資金について1円まで領収書を付けるとか、地方の格差の是正など言い始めた。
 このような大事なことに関する情報は、党内の意見具申や国民の投書などから、とうに彼の耳に入っているべきなのに、入らなかったのか、大した事はないと思っていたのか。

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  安倍さんの辞意表明
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 そして今回の誰にも相談せずに、辞意の示唆麻生さんだけに相談した、辞意表明だ。

 安倍さんの発言の内容から考えると多くの人達が言う様に、小沢さんとの会談を断られたのが辞意表明の直接の原因のように見える。
  今日のテレビ朝日のスーパー・モーニングでは彼の発言の中に国民への謝罪や他の年金などのに付いての言明が無かったことに付いて非難が集中していた。

 これが私が言う様に重要声明の原文に誰かが下見をしていたら、説明不足分や強調すべき点についてのアドバイスがあったと思うのだが。

 小沢さんははっきり断ってはいないと言っていたが、安倍さんは腹を割って話せば判ると思っていたのに倒閣一本槍の小沢さんからの快諾がなかったのでがっかりしたのだろう。
 安倍さんの人の良さは愛すべきだが、小沢さんの日頃の言動から見れば快諾されないのは誰の眼からも明らかなのに。

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  巻き返しの余地があるテロ特措法延長
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私は昨日、読売新聞の世論調査で、
 自民党支持率が前回の自民党25.8%,民主党26.9から逆転して自民党29.3%、民主党20.9%になっている。
 これは選挙時の一時的な興奮から国民が冷めた眼で政局を見直し始めたことを示していると思う。
 肝心の海自派遣延長は賛成29.3%に比して、反対が38.8%だ。
これは8月30日付けの産経新聞の世論調査の賛成34.2%、反対 54.6%の数字、特に反対の数字が大きく異なっている
と言うように世の中の見方が次第に自民党有利の情勢に変わったきた。
そして、
 それには延長問題の意味する事を国会討議の場で、国民に具体的に判りやすく話すことだ。
 そして国民が彼の言う事が判れば延長賛成の世論調査の数字も上がって来るはずだ
 前に書いた様に、小沢さんの超強気の発言にも関わらず、党内でも必ずしも反対一本槍でふっきれている訳ではない。
と国会審議で自民党が頑張れば、形成逆転の可能性があると書いた。

 昨日のテレビで自民党の山崎 拓さんや、石破 茂さんもこの問題について対策を検討しまた、テロ特措法延長の必要性について全党員上げて国民に訴えその支持率を増す事を話し合っていたのにと残念がってていた。

 安倍さんにはこれらのデータや自民党内の情報が入って来なかったのだろうか。

 今までの安倍さんの言動や発言を考えると、他人の意見を聞かず、一人で考え、一人で動き、自分一人の考えを発言してきた様な気がする。

 そして、その意思決定や実際の言動や発言に必要な情報が彼の耳に入って来ていないような気がする。

 勿論、残念ながら、私のような一国民の意見が通らないのは当たりまえかも知れぬが、何故自民党が持っている数多くの人材の意見を聞き、その人達を活用しなかったのか

 詰まり安倍さんは裸の王様状態だったような気がする。

 先のスーパー・モーニングでは新しい情報として安倍さんが、かなりの難病に罹っているらしいと言う情報も流れてきた。

 その場合でも、普通に考えれば、病気中は適当な副首相を選任して代行させれば済む話だ。
 安倍さん以上のキャリヤーを持ち、しっかりした識見を持った多くの大物閣僚がいると言うのに。

 安倍さんの突然の辞任が自民党、野党は勿論、日本にとっても大きな迷惑を掛けることは判っていても、安倍さんは最後まで彼流のリーダー・シップへこだわったのだろう。

そして彼の辞意表明で喜ぶのは、
・民主党を始めとする国民新党を除く野党
・安倍内閣を敵視する朝日新聞など一部のマスコミ
・一国平和主義者
社保庁職員を始めとする官僚
・日朝会談が一層有利になる北朝鮮
・小沢さんの米国大使への思い切った発言に喝采して、テロ特措法延長反対に変わった一般国民
・それと事によると今のように自民党の政権脱落の危機にあると言うのに、安倍さんの足
を引っ張っている自民党の一部議員
だ。
参照:安倍さんがまた失言

 私は上記ブログで、安倍さんのオーストラリヤでの発言を聴いて、あっさり政権を投げだした細川さんを思い出したと書いたが、それがまさか現実になるとは思いも掛けなかった。
 安倍さんの支持率を見ても判る様に、世論調査の支持率などは移ろい安いものだ。
 民主党さえ気にしているテロ特措法延長への支持率の向上に対する努力もせずに辞意を表明してしまった。

 あーあ、日本は一体どうなるのだろう


参照:
  カテゴリー → 安倍内閣

 安倍さんが慶大病院に入院されたことを聴きました。十分にご療養の上一刻も早いご回復をお祈りします。
(午後2時追記)

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