ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

半分はもとのまま

2011-08-22 23:09:10 | 震災後
   
半分はもとのまま
もとのまま

朝になれば
目覚める
起き上がる

トーストを焼いて
牛乳をカップに
軽くストレッチして
着替える

煙草を喫う

半分はもとのまま
もとのまま

本町橋を渡って
旧国道を走る
風景は変わらない
川は流れる
鉄道の
ガードを抜ける

列車は走らない

坂を下ると
海が開ける
対岸の
大島の亀山が見える

呆然と広く
海が開ける
家並みは
流された

半分はもとのまま
もとのまま

この半年の日常

半分はもとのまま
もとのまま




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