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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

我が家の松本弁 「さきっちょ」

2022-01-13 | 我が家の松本弁
我が家の松本弁 「さきっちょ」

「さきっちょ」は「先端」や「物の先」の意。

例文1
「つえ の さきっちょ が おれちまった」=「杖の先端が折れてしまった」
「ぬいばり の さきっちょ ゆび に さしちまった」=「縫い針の先を指に刺してしまった」
へら の さきっちょ かんじまって いてー だいね」=「舌の先端を噛んでしまって痛いのですよ」
「かれえだ の さきっちょ に じょうびたき が とまった」=「枯れ木の先端に尉鶲がとまった」
「つりざお の さきっちょ に つりいと を しばり つける」=「釣り竿の先に釣り糸を縛りつける」
「えんぴつ の さきっちょ を なめる くせ が ある だいね」=「鉛筆の先を舐める癖があるのですよ」
「あし の こゆび の さきっちょ に とげ が ささっちまった」=「足の小指の先に棘が刺さってしまった」
「どうして とんぼ は とがったもん の さきっちょ に とまるだやー」=「どうしてトンボは尖った物の先端にとまるのでしょうか」
「つまようじ は はし ほど は ながくない さきっちょ の とがった もくせい の ほそい ぼう です」=「爪楊枝は箸程は長くなく先端の尖った木製の細い棒です。」
「としうえ の いとこ が じょうねんだけ は あれだと ぼう の さきっちょ さして おせーて くれた」=「年上の従兄が常念岳はあれだと棒の先端を指して教えてくれた」

例文2
※織田信長と豊臣秀吉は幼馴染と言う仮定での会話
織田信長 「とよ あたけのさきっちょにとまってるとんぼ つかまえれーるかい。」
豊臣秀吉 「あの さきっちょのとんぼかい
      みてましょ、つかまえて みせる。」

例文2の標準語(?)訳
織田信長 「豊臣秀吉さん あの竹の先端にとまっているトンボを 捕まえる事が出来ますか。」
豊臣秀吉 「あの先端のトンボですか。
      見ていてください、捕まえて見せますから。」


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
似てます。 (豊太郎)
2011-06-16 19:23:34
熊本弁に「さきっぽ」があります。
似た感じですね。
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いっしょですね。 (安中散)
2011-06-16 22:27:27
大阪弁もさきっちょを使います。
さきっぽはあまり使わないと思います。
一瞬、大阪(関西弁)かと思いました。

”ちょ” つながりで”ぎっちょ”
大阪弁はひだりぎっちょとは言わずに、
ぎっちょだけで左利きを指します。
めんどくさがりのせいでしょうか?
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豊太郎 様 (mt77)
2011-06-17 07:54:38
「さきっぽ」は「さきっちょ」とともに我が家では使っていました。
どういう風に使い分けていたのかわ自身が使っていた言葉ですが、整理できません。
その時の雰囲気でどちらかを使っていたのだと思います。
返信する
安中散 様 (mt77)
2011-06-17 08:01:23
もしかするとかなり広い範囲で使われているのかもしれませんね。
そうすると方言ではないと言う事になりますね。
「ぎっちょ」は我が家でも左利きの意味で使っていました。
場合によっては幼少時は「ぎっちょんちょん」などとも「ちょん」をわざわざ足して使っていました。
使っていたのは子供の頃でしたから、語呂が良くて使ったのだと思っています。
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