木燃人の波止場

花やお寺や観光地の写真を紹介しつつ、皆さんとの交流を計りたく思ってます、気軽に見て戴き、コメントを戴ければ嬉しいです。

964 木工細工 H25-10 自転車運搬具

2013-07-18 08:00:00 | 木工細工

 先日来、「東海道・旧跡めぐり」と称して、旧東海道の沿線に今も残る、旧跡を訪ねあるいている。 桑名宿は3.8KM程であったから、徒歩であったがその歩数は一日の合計ではあるが、14450歩であった。 後期野次喜多にとっては、これが歩きの限界でありました。

桑名宿の次は四日市宿となりますが、旧跡のある場所が桑名よりはまばらであるために、歩く距離が長くなるし、また、効率を上げるためにと自転車の活用を思い立った。 幸にして、私の自転車は折り畳み式、しかも車はライトバンなので、近くまで車で行き、そこからサイクリングとしたのです。

私の自転車は十数年前のもの、しかも安物であるために、かなり重い。三つに折り畳んで車に載せるのは、重い物を持てない私にはかなり厳しい。そのために、力を少なくして車に載せる事と、この載せ、降ろしをすばやくやるために、自転車の折り曲げを少なくしたいと考えたのです。

車の内部高さが950mm故に、ハンドルのみ折り畳み、台に載せて、自転車を立てたまま台に載せて、台ごと滑らせて車に載せる事で、大きな力が不要となり、折り畳み回数が減ることになった。 そういう目的で作ったのが下に示す台枠なのです。

台枠は試作の意味もあって、在り合わせの材料を使い、出来る限り軽いもの、着脱が簡単な構造をモットーに作った。 そして、自転車の前輪は90度曲げる事で、全長を短くすると共に、前後に動きにくくなるようにした。そして固定はカギの付いた3本の太めのゴム紐を使い簡単な着脱を狙った。 

木工作品  No13-14

私の車は、木工に使う全長2m以下の材木を載せられるライトバンを目指して買ったもので、車は小さいが長めになっている。乗用で使うと7人乗れるが、後ろの座席を伏せて、中間の座席を少しだけ前に移動すると、その後部には1100~1450mmのスペースが出来る。

7人乗りで走った事は殆どないので、車には荷物を載せるために、枠が常に取りつけてある。これは以前にも紹介したので、詳細は下記を参照してほしい。

    http://mokunenblog.jugem.jp/?day=20081214

この枠の目的は、車の内部の汚れや痛みを保護しているが、今回はこれを自転車の固定と、載せるための”すべり台”として使おうと言うものです。

自転車を積み込む時は、下の写真のごとく、台を車に立て懸ける。

今回使う、三つ折りの自転車(20インチ)

先ず、ハンドルを折りたたみ、前輪を90度曲げる。

自転車を持ち上げて、前輪を枠にはめ、次いで後輪を溝にはめ込む。 この状態ではやや傾くが倒れないような寸法にしてある。 そして、短いゴム紐2本で自転車を台に固定する。 スタンドが突っ張っているから少なくとも左方向への傾きは無いようになります。

次に、自転車の後部を台枠ごと持ち上げ奥まで滑らせる。自転車の後部がぎりぎり後部ドアに当たらないいで、ドアが閉まる事を確認して、もう一本のゴム紐で既設の枠に固定すれば完成である。前後に動いたり、後部ドアに当たるようであれば、真ん中の座席の位置を前方に少し動かして調整する。 こうして前後に動く寸法を最小にします。

 

「東海道・四日市宿・旧跡めぐり」はこうして自転車を運び、富田に車を置いて、自転車にて総延長23Kmのチャリンコツアーを決行したのでありました。 当初、ゴム紐では安定性を疑問視し、固定用の紐を準備したが、ゴム紐だけで自転車の運搬には何ら支障はありませんでした。

しかし、何十年振りかの自転車走行は足への負荷が大きく、帰宅後足のケイレンが起き、痛み回復に一週間要したのは意外でありました。 この事で、体力の低下が一段と進んでいる事を再認識させられ、今後のツアーの参考にしなければと感じた次第です。

                                                   以上