29日の起床は6時だった。天気予報によると栃木県内は全て晴れ。紅葉が終わってしまうという焦りが、頭の中を駈け巡った。
今の時期の紅葉は、日光の二社一寺付近。八方ガ原の雄飛の滝付近。前日光の横根高原付近。この辺かと思って検討した結果、横根高原の横根山を登りながら、紅葉狩りを楽しむことにした。朝、決めたことなので木曜日にしなければならないこと「ゴミ出し」をしたりしたので真岡を出発したのは、朝8時と山登りを含めるには遅すぎる時間になってしまった。天気予報では晴れで絶好の行楽日和といいながらも、真岡は曇り空だった。
横根山へは、壬生、鹿沼、粟野、粕尾、上粕尾から粕尾峠経由で横根高原へ行った。上粕尾から粕尾峠までの道路は、45年程前と同じ道幅で不安一杯だったが対向車もなかったので、無事横根高原まで到着できた。横根高原の前日光ハイランドロッジを起点に横根山(1373)、五段の滝、井戸湿原周遊を楽しんだ。この当日の横根高原近辺の天候は、雲の出入りが激しく全面霧に覆われ視界がほとんど見えなくなる瞬間があると思うと一瞬青空が現れたりする不安定な空模様だった。横根山山頂へは、過去に登ったこともあるはずだったが記憶にもなくなっていたので寄ってみた。展望もなく四阿があるだけの簡単な山頂だった。五段の滝は、滝というより急流という感じだったが、井戸湿原から流れでていると考えたりすると面白い場所だった。井戸湿原の紅葉は、周囲のカラマツと草モミジの黄色で霧に覆われ幻想的だった。井戸湿原から象の鼻展望台へ廻り展望を楽しむと、雲の切れ間の一瞬から、皇海山、日光白根山、男体山を始めとする日光連山が目の高さに拡がり圧巻な景色が見られた。特に皇海山(2144)を見る機会の無かった自分にとってあの景色は忘れられない。深田久弥が日本百名山に入れたのも納得だった。
帰路は、古峰ヶ原経由で帰った。横根高原から古峰ヶ原神社までの道路がこんなにも立派に舗装されているとは思わなかった。新しい発見だった。なにか横根高原がより身近になった。古峰ヶ原神社周辺の紅葉は今が盛りで多くの参拝者で賑わっていた。
6 五段の滝 10 日光白根山 12 皇海山