「第3回エコ大学ランキング」で私立大学部門2位、総合4位と環境問題に積極的に取り組み高い評価を得ている日本工業大学は27日、学生環境推進委員会が中心となって、宮代町民等にも呼びかけ、通学路をメインとした清掃美化活動を実施した。
この清掃活動は「普段お世話になっている地域に対しての恩返しと地域交流を深めるため」として、日本工業大学学生環境推進委員会が学生や教職員等に呼びかけて毎年行なっているもの。
ここ数年は地域住民などへの呼びかけを積極化させ、ゴミを拾いながらの地域交流を促進していこうとの考え方が強くなっている。
27日は、これまでの東武動物公園駅西口から宮代町役場横スキップ広場に集合・スタート場所を移し、より地域との関連性を強めた清掃活動との考え方が見られた。
地域住民も「宮代町コミュニティ協議会」や
毎月第4日曜日、ゴミを披露ながらコミュニケートしようという「ゴミュニケーション」のメンバーや
宮代町の若者たちの環境問題取り組みグループ「エコ☆スターズ」をはじめ、一般町民らが参加した。
参加した70名を超える人が4グループ・ルートに分かれて一斉にゴミ拾い。
今回は学生の通学ルートだけでなく、その他のルートの清掃活動も実施する等、宮代町を綺麗にする清掃活動にしていこうとしているようだ。
清掃活動終了後のアンケート調査でも「今後、どのようなところを清掃したほうがいいと思いますか」との趣旨の設問を設け、通学路清掃から発展させていく方向を模索しているように感じられた。
市民と学生が手を取り合いながら町をきれいにしていく
環境問題に積極的に取り組む日本工業大学のある街・宮代町ならではの活動。
学生の思いに市民がどう応えていくかがポイントとなっているようだ。
なお、日本工業大学は地球温暖化など環境活動への取り組みを評価する学生組織(Campus Climate Challenge(CCC)実行委員会)が実施する「第3回エコ大学ランキング」(2011年度)において、私立大学部門2位、国公立を含めた総合で4位の評価を得た。また、環境対策実施部門は3位、自然エネルギー導入率は2位の結果となっている。
日本工業大学は昨年の同ランキングにおいて、私立大学部門の第1位を獲得している。
これは、大学と学生が連携しながら環境問題に先進的に取り組み、成果を挙げていることが評価されたもの。