台風の影響が心配される中で31日、宮代町では稲刈りを急ぐ田が多く見られたが、そうした稲刈り後の田にホシがきらめく田があった。
そのきらめく主は「ホシクサ」。
水田雑草の一つだが、農薬の影響や湿地が少なくなったことなどによって、見ることが少なくなっている希少植物の一つ。
ホシクサの仲間は世界で400種、日本でも40種ほどがあるといわれ、コシガヤホシクサのように野生では絶滅したと見らている種もある。
草丈10cm程度の小さな花で、5cmから10cm程度の花茎を伸ばしその上に小さな花を開く。
開いた雄しべか星のように見えることや、群生して花が開くと天の川のように見えることなどからホシクサ(星草)の名前があるとされている。
宮代町のこの田では毎年このような光景が見られ、一面に星をちりばめたように見える。
今年は、すでに稲刈りが終わり、稲藁が散って、別な趣の星の輝きとなっている。