日本工業大学は17日、東日本大震災の影響で延期していた23年度入学式を2週間遅れで実施、構内には喜びの笑顔があふれた。
新入生らは、保護者らと共に午後1時過ぎからこれから勉学に励む校門を続々とくぐって入学式会場へ。
いつもなら、空をピンクに染めて出迎える日工大名物の桜も、今年は震災の影響で入学式が2週間ほど延期されたことから、一部は咲き残ったものの大部分は桜蕊になってのお出迎え。
このためもあってか、今年の新入生らは正門の入学式の看板を記念撮影のスポットに選ぶ人が目立ち、撮影の順番待ちも。
というのも、正門から本部棟の正面玄関のロータリーが今年リニューアルされ、絶好の撮影アングルとなったためもある。
入学式は午後1時30分から同校体育館で行われ、開始前の構内では入学式を迎えられた喜びの顔が見られた。
ただ、震災の影響でこの入学式や新学期を迎えられない学生もいることから、日本工業大学では、入学式や新学期に間に合わない学生に対して特別な措置を行う。
入学式あるいは19日からの授業開始には間に合わないが、5月31日までに登校が可能となる学生については、補講等で対処し、勉学に不安が生じないように配慮する。登校が6月以降になる学生に対しては、春学期は休学扱いとし、秋学期からの復学とする。休学期間中の在籍料を免除するなどの特別措置を講ずる。
また、被災をされた学生への経済的支援も実施し、授業料減免の特別措置や奨学金の申請についての支援などを行い、勉学を中断することがないよう配慮するとしている。