夜な夜なシネマ

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『リベンジ・マッチ』

2014年04月09日 | 映画(ら行)
『リベンジ・マッチ』(原題:Grudge Match)
監督:ピーター・シーガル
出演:ロバート・デ・ニーロ,シルヴェスター・スタローン,ケヴィン・ハート,
   アラン・アーキン,キム・ベイシンガー,ジョン・バーンサル他

「TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞」はもう少し続くので、
合間に大阪ステーションシティシネマにて観た本作を先にUPします。

『レイジング・ブル』(1980)のロバート・デ・ニーロと、
『ロッキー』(1976)から『ロッキー5/最後のドラマ』(1990)まで、
“ロッキー”シリーズのシルヴェスター・スタローン。

こんな伝説のボクシング映画の主演俳優を引っ張り出し、
新たなボクシング映画を1本つくってしまえ。
そんなアイデアから生まれたであろう本作、老体が心配です。
ちなみに原題の“Grudge Match”は「遺恨試合」の意。

1980年代に伝説のボクサーだったキッドことビリー・マクドネン(ロバート・デ・ニーロ)と
レーザーことヘンリー・シャープ(シルヴェスター・スタローン)。
30年前、勝負を決めるタイトルマッチ前夜にレーザーが突然引退を宣言。
世間が注目していた完全決着は幻に終わる。
その後、キッドはビジネスに成功、自身のバーで女をはべらせては毎晩酒盛り。
一方のレーザーはしがない工場労働者と、対極の日々を送る。

そんな2人に目をつけたのが、プロモーターのダンテ・スレート・Jr.(ケヴィン・ハート)。
彼の亡き父親は悪徳プロモーターとして名を馳せ、
キッドやレーザーもさんざん金を騙し取られてきた。
どうせ息子もお調子者、話に乗る気になどなれないが、
工場を解雇されてしまったレーザーは、当面の金をつくるため引き受ける。
もとより金に困っていないキッドは、これでようやく決着をつけられると意気揚々。

ある日、キッドの目の前に現れた男が、なんとキッドの息子BJ(ジョン・バーンサル)だと言う。
その昔、キッドはレーザーの恋人だったサリー(キム・ベイシンガー)を寝取った。
サリーは妊娠したがキッドとは結婚しなかった。
最近になって自分の父親がキッドだと知ったBJが会いに来たのだ。
ボクシング経験もあるというBJがキッドのトレーナーを務めることに。

レーザーは、長いつきあいのライトニング(アラン・アーキン)を介護施設から引き取り、
ふたたびトレーナーとしてそばに居てくれと頼む。

こうしてキッドとレーザーはそれぞれにトレーニングを始めるのだが……。

アメリカでの評判は良くなかったようで、そりゃまぁ陳腐といえば陳腐。
しかし、ほぼ70歳の2人が奮闘する姿は夢を与えてくれます。
コメディ色が強く、笑ってしまうシーンいろいろ。
『ゲット スマート』(2008)も楽しかったピーター・シーガル監督、いいですね。

正面から戦う2人の姿にグッと来たのはもちろんですが、
予想外にグッと来たのは、ひたすら軽いダンテが2人からさんざんけなされて、
「悪名高い父親のせいで俺だっていろいろあったんだ」てなことを悔しそうに言ったとき。
父親が偉大すぎても大変、悪すぎても大変なんだなぁと思いました。

エンドロール開始後に挟み込まれたオマケのシーンも可笑しい。
ビッグなゲストに笑いましょう。
“ハングオーバー”シリーズをご覧になった人ならばより笑えます。

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