夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈さ行〉

2008年12月08日 | 映画(さ行)
《さ》
『さよなら。いつかわかること』(原題:Grace is Gone)
ホームセンターで店長を務めるスタンリーに、
イラクへ出征中の妻の戦死が知らされる。
12歳と8歳の娘に、それを伝えられずにいるスタンリーは、
とりあえず娘たちを車に乗せると、遊園地へ向かうことに。
新人監督の作品で、音楽はクリント・イーストウッドが担当。
戦闘シーンは一秒たりとも出て来ない、
静かな静かな究極の反戦映画。

《し》
『幸せになるための27のドレス』(原題:27 Dresses)
友人知人の花嫁付添い人を積極的に引き受けるうち、
花嫁付添い人回数27回となったジェーン。
想いを寄せる上司は、ジェーンのわがままな妹に一目惚れ。
妹の花嫁付添い人を務めることになってしまう。
お人好しのジェーンに目を付けたジャーナリストが、
結婚式の内幕をネタにしようとする。
『プラダを着た悪魔』(2006)のスタッフという触れ込みですが、
如何せん、『プラダ~』が傑作すぎて、比べると本作はショボン。
でも憎めない作品。

《す》
『Sweet Rain 死神の精度』
死ぬことが決定している人間のもとに現れて、
決定どおり死なすか、決定を覆してでも生かすかを見極める死神。
今回、彼が見極めるのは、電器メーカーの苦情処理係、一恵。
決定どおり死なせるつもりだったが、
彼女が類いまれなる声の持ち主であることを知る。
死神が何十年間かに見極める人間が、一恵を含んで3名。
オムニバス風の構成で、最後に「なるほど」。

《せ》
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(原題:There Will Be Blood)
原作は1927年に発表されたアプトン・シンクレアの小説『石油!』。
石油で一攫千金を夢みるダニエルは、
油田が埋まっているとの情報を得た土地に向かう。
土地の買い占めを図るが、
牧師として住民の信頼を集める若者が、
ダニエルの思惑を知って、金を要求する。
アメリカンドリームを成し遂げた男の賢さ、ずるさ、悲しさ、虚しさ。
こんな骨太映画がディズニー配給であることに驚きました。

《そ》
『それでも生きる子供たちへ』(原題:All the Invisible Children)
「世界中の子供たちの窮状を救おう」という呼びかけのもと、
賛同した名匠たちによって撮られた8作品。
ゲリラ部隊の一員として戦闘に加わる少年、
HIV感染者の両親を持つ少女、
廃品を集めて小銭を稼ぐ兄弟、などなど。
アクション映画の巨匠ジョン・ウー監督には泣かされます。
貧しい老人に拾われて育った心優しき少女と、
裕福な家庭で愛を受けずに育った少女を巡る運命。
これで泣かずして何とする。

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