夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『トータル・リコール』

2012年08月20日 | 映画(た行)
『トータル・リコール』(原題:Total Recall)
監督:レン・ワイズマン
出演:コリン・ファレル,ケイト・ベッキンセイル,ジェシカ・ビール,
   ブライアン・クランストン,ジョン・チョー,ビル・ナイ他

話題の娯楽大作3連発。
1日1本ずつ、帰り道に近所のシネコンで。

数カ月前に本作の予告編を初めて観たとき、
まさかあの『トータル・リコール』(1990)のリメイク版とは思いもせず。
だって1990年ですよ?ついこの間でしょ?
と言いたいところですが、もう20年以上経っているのですねぇ。
最近のものと思っていた曲がカバーされたり映画がリメイクされたり、なんだか年を感じる。(--;

あれだけ地上波でも定番化しているオリジナル版、当然観てはいますが、
オリジナル版に特に思い入れはありません。
観に行きたいと思ったのは、コリン・ファレルが気になるから。
『タイガーランド』(2000)からずっと肩入れしているのに、
いつまで経ってもパッせず、もうこのままかなぁという気はしていますが、
こんな話題作に登場というのが嬉しくて。

大規模な戦争によって荒廃した近未来。
生き延びた人類は、富裕層と貧困層に二分されている。
富裕層が暮らすのはUFB(=英国)、貧困層が暮らすのはコロニー(=豪州)で、
地球上で人類が住むことのできる地域はこの2箇所だけ。

UFBとコロニーは対極に位置し、
“フォール”と呼ばれる巨大な円柱状の乗り物によって行き来する。
と言っても、自由気ままに行き来できるわけではなく、
コロニーの人びとがUFBに出勤して、UFBの人びとのためにひたすら働くだけ。

コロニーに暮らすダグは、コロニー生まれであることから出世も望めず、
ただただ単調な暮らしに嫌気が差している。
巷で評判になっているのは、リコール社の人工記憶。
好きな記憶を選んで植え付けてくれるという触れ込みだが、
あまりにもリアルであることから中毒患者も出ているらしい。
同僚に聞いてもやめておけと言うが、どうしても試してみたくなり、
ダグはリコール社を訪ねると、“諜報員”の記憶を依頼する。

ところが、その瞬間、警察隊が踏み込んできて銃撃戦に。
ダグは無意識のうちに凄まじい戦闘能力を発揮。
自身にも何が何だかわからない。

命からがら帰宅すると、今度は妻のローリーから襲撃を受ける。
コロニーの労働者としての記憶こそが偽りの記憶だと知らされ、
自宅だと思っていた場所からも逃げざるを得なくなる。
途中、ダグの本当の恋人らしいメリーナに救われるのだが……。

あちこちで言われていることかと思いますが、
『ブレードランナー』(1982)を観ているかのような映像が楽しい。
私はこのリメイク版、かなり好きかも。
なにしろ、シュワちゃんよりコリンのほうが断然タイプだし、
メリーナ役のジェシカ・ビールは可愛いし。
ローリー役のケイト・ベッキンセイルは怖すぎる。
ジェシカー・ビールが「この鬼嫁!」というところは笑えます。

「火星を救う」という目的がはっきりしていたオリジナル版のほうが、
満足度としては高いんだろうなぁという気もしますが、
何が何だかわらかないまま走りはじめるハメになったダグが、
走りながら真相を解明していく過程が痛快。
オッパイ3つの女など、オリジナル版にオマージュも捧げながら、
ハイテクの携帯電話など、独自の新しさもバッチリです。

シュワちゃんより不安いっぱい、おどおどして見えるコリンが
放っておけない感じでいいんですけれど。駄目?
ケイト・ベッキンセイルは本作の監督の奥様。
監督にとっては鬼嫁じゃないんでしょうか。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『あなたへ』 | トップ | 『アベンジャーズ』 »

映画(た行)」カテゴリの最新記事