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『ハリー・ポッター』脇役陣、この人を観るなら(その4)

2004年06月28日 | 映画(番外編:映画とこの人)
先週末封切となった『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』、
私はまだ観てませんが、評判は上々のようですね。
前作で脇役陣が出演する映画いろいろをご紹介したので(これとかこれとかこれとか)、
今回は新しく仲間に加わった人物のご紹介を。

まず、監督に抜擢されたアルフォンソ・キュアロン。
『天国の口、終りの楽園。』(2001)の監督です。
この作品とハリポタではずいぶんイメージがちがいますが、
他国の新鋭監督がシリーズものの監督に抜擢されるって、
『エイリアン4』(1997)のジャン=ピエール・ジュネ監督みたいです。
この後、監督がどうなるか期待。

さて、アズカバンの囚人役、ゲイリー・オールドマン。
イッちゃってる悪役のなんと多いことか。
ケヴィン・コスナー主演の『JFK』(1991)では
暗殺犯に仕立てあげられるオズワルド役。
回想シーンで出てくることがほとんどでしたが、インパクトは強烈でした。

彼が一躍有名になったのは『レオン』(1994)。
凄腕の殺し屋(ジャン・レノ)のもとへ、
家族を殺された少女(アミダラ姫のナタリー・ポートマン)が転がり込んでくるこの作品で、
キレ具合抜群の悪役を演じました。

『告発』(1994)ではアルカトラズ刑務所の副所長役。
囚人を虐待しまくる極悪副所長があまりにピッタリで、直視するのも怖かったほど。

変わったところでは『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(1990)。
シェイクスピアの『ハムレット』中で
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」と報告されるだけの
ふたりの端役を主役にした作品。
オールドマンはローゼンクランツを演じています。

私生活もハチャメチャ。
離婚も一度どころじゃなく、交通事故やらアル中やら。
『キル・ビル』(2003)の主演女優ユマ・サーマンとは、
彼女がまだ20歳そこそこの頃に結婚しましたが、すぐ離婚。
彼女はそれについて後日「若気の至り」とコメントしてました。
イングリット・バーグマンの娘である、イザベラ・ロッセリーニと同棲していたことも。
「人生山あり谷あり」を地でいくような人です。

彼ひとりでこんな行数になっちゃったので、続く。

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