夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『パシフィック・リム』

2013年08月15日 | 映画(は行)
『パシフィック・リム』(原題:Pacific Rim)
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム,イドリス・エルバ,菊地凛子,チャーリー・デイ,
   ロブ・カジンスキー,マックス・マーティーニ,芦田愛菜,ロン・パールマン他

夏休みの映画館はさすがに混んでいます。
何が一番人気なのか不明ですが、本作の2D版はがらがら。
3Dで観るべき作品だったかな~と思いつつ、
109シネマズ箕面にて、貯まったポイントで鑑賞しました。

たまにハズレはあるものの、ギレルモ・デル・トロ監督の作品は基本的に好き。
好きになったきっかけは『デビルズ・バックボーン』(2001)。
そのほか製作に回った『永遠のこどもたち』(2007)や『ロスト・アイズ』(2010)など、
ホラーが苦手な私も、この監督の作品は切なさがあって大好きです。

もちろん“ヘルボーイ”シリーズもお気に入り。
本作にはそのヘルボーイ、ロン・パールマンが怪しい役で出演。
監督へのお義理だったのかもしれませんが、めちゃ可笑しい。
ちょっと人間離れした風貌ゆえ(失礼)、こんな役が多いですが、
彼の出演作では『薔薇の名前』(1986)が特に好きです。

『ホビット 思いがけない冒険』(2012)では脚本も担当したデル・トロ監督、
今回はこんな怪獣とロボット映画の脚本も書いちゃいました。

時は近未来、2020年(ホンマにこんな時代が来るとは思えませんが)。
太平洋の深海から巨大な生命体が出現する。
“カイジュウ”と呼ばれるその生命体に世界各国の主要都市が次々と襲われ、
人類は滅亡の危機に瀕する。

国際的軍事組織である環太平洋防衛軍は、巨大ロボット“イェーガー”を開発。
これは、パイロットと神経を接続して起動する人型のロボット。
1人ではあまりに負担が大きいため、2人のパイロットを必要とする。
しかし、この2人の息が合わなければ力を発揮することはできない。

優秀かつ無謀なパイロット、ローリーは、兄のヤンシーと最強のペアを組み、
カイジュウをことごとく倒してきたが、
ある日、油断したすきに攻撃を受け、兄を失ってしまう。
ローリーはなんとか生還するが、もうパイロットではいられない。

その後も学習を重ねたカイジュウは、ますます凶悪になって人類を襲う。
もはやイェーガーでは防ぎきれないと各国政府が判断するが、
防衛軍の司令官スタッカーは総力を挙げて戦いに臨むと決める。

スタッカーはローリーの居所を探し当て、復帰を命令。
防衛軍にはマコという日本人女性が。
彼女はパイロット志望で、誰よりも資質があるのに、なぜかスタッカーから許可が下りない。
しかし、その彼女とローリーの相性の良さが認められ、
2人は一緒に旧式イェーガー“ジプシー・デンジャー”に乗ることになるのだが……。

ロボット機内に人間が入って操縦、これだけで十分おもしろい。
怪獣にもチープ感はなく、結構な迫力で魅せてくれます。
ロシアのロボットの名前が“チェルノ・アルファ”というのは酷いけど。(--;

死亡した怪獣の臓器等を売買する闇商人に、上記のロン・パールマン。
彼をはじめとして、防衛軍に所属する2名の博士など、脇役のキャラが光っています。
ローリーにライバル心を燃やすパイロットと彼の父親とのやりとりや、
スタッカーとマコの絆など、かなりクサくて見ているほうが恥ずかしいですが、
娯楽映画のポイントを押さえているんだから仕方ないですね。(^^;
日本語字幕担当が聞き慣れない人だったので、
もしかしてこなれた人ならばクサさももう少し抜けたかもと思ったりして。

きっと、監督その他、映画づくりに関わった人はみんな楽しかったろうと思われます。
そらツッコミどころはなんぼでもありますが、それは放置、ワクワクしながら観ましょう。

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