夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ナイトミュージアム』

2007年08月09日 | 映画(な行)
『ナイトミュージアム』(原題:Night at the Museum)
監督:ショーン・レヴィ
出演:ベン・スティラー,カーラ・グギーノ,ディック・ヴァン・ダイク,
   ミッキー・ルーニー,ビル・コッブス,ロビン・ウィリアムズ他

この人が出ているだけで観たくなる。
その私的二大俳優がベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンです。
このふたりについては常々「私のツボ」と申しあげているとおり、
顔を見た瞬間、笑ってしまうんです。大好きっ。
スケベ鼻のオーウェン・ウィルソンはクレジットなし。
あれだけ出突っ張りなのにギャラなしの友情出演とでも?

ニューヨーク在住のラリーはバツイチ。
別れた妻と暮らす息子のニッキーを心から愛しているが、
転職と引っ越しをくり返すラリーに、ニッキーはがっかりしっぱなし。
今では元妻の再婚相手に敬意の念を抱いている様子。

息子の信頼を取り戻したいラリーは、
紹介できる仕事はないと言う職業相談所の職員に泣きつき、
誰も続いた試しがないらしい仕事を引き受ける。

就職先は自然史博物館。
来館者数が減り続ける一方のこの博物館では、
老いた夜間警備員3名を解雇し、若い警備員1名を雇うことに決める。
そこへ応募したのがラリー。

マニュアルを受け取ったラリーは直ちに勤務に就く。
ところが、誰も続かないのが当たり前、
なんと閉館後、展示品のすべてが息づき、動き出して……。

犬のごとく、一緒に遊んでほしがるティラノサウルスの骨格標本。
ラリーをボケ呼ばわりし、ガムをせがむモアイ像。
火を起こすことに懸命なネアンデルタール人。
人をやたらと八つ裂きにしたがるアッティラ将軍。
ミニチュアのローマ皇帝に、西部開拓時代のカウボーイ。
争いを続ける南北戦争の兵士たち。
館内を馬で走り回るルーズベルト大統領の蝋人形。
これを楽しまずしてなんとしましょう。

ひと晩で音を上げかけたラリーは、息子の顔を見て、
もうひと晩だけ頑張ってみることにします。
ルーズベルト大統領(の蝋人形)から、今が偉人になるときだと言われ、
みんなを統率するにはまずはみんなを知ることだと、
歴史の勉強を始めるラリー。
観ているこっちも歴史の勉強になります。

表面的な知識だけでなく、
歴史に登場する人物の心まで理解し、
命を持った展示品の彼らに対応するラリーがめちゃ素敵。
抱きしめることの素晴らしさ。

私の勤め先の博物館でも、
展示品やら収蔵品がぞろぞろ動き出したら、
来館者数は一気にUP、まちがいなし。

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