夜な夜なシネマ

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『ライフ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の23本目@西宮)

2017年07月22日 | 映画(ら行)
『ライフ』(原題:Life)
監督:ダニエル・エスピノーサ
出演:ジェイク・ギレンホール,レベッカ・ファーガソン,ライアン・レイノルズ,
   真田広之,アリヨン・バカレ,オルガ・ディホヴィチナヤ他

これはフリーパスを所持していなくても観に行っていたであろう作品。

スウェーデン出身のダニエル・エスピノーサ監督。
本国で1本ヒットを飛ばした後すぐにハリウッドに進出。
『デンジャラス・ラン』(2012)ではデンゼル・ワシントンを起用。
『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2014)はイマイチだったとはいうものの、
トム・ハーディゲイリー・オールドマンの起用に成功しています。

本作もジェイク・ギレンホールライアン・レイノルズという有名どころに配役しつつ、
真田広之が出演しているのが日本人としては嬉しいし、
監督と同じ国の出身ですでに国際派女優といっていいレベッカ・ファーガソンも。
とても面白いSFでサスペンスでホラーでした。キモいけど。

ISS(国際宇宙ステーション)には6名の宇宙飛行士が滞在中。
医者のデビッド(♂)、検疫官のミランダ(♀)、航空エンジニアのローリー(♂)、
システムエンジニアのショウ(♂)、宇宙生物学者のヒュー(♂)、司令官のキャット(♀)。

ある日、彼らは火星探査機の回収に成功。
探査機が持ち帰ったサンプルを分析したところ、未知の微生物を発見。
地球外生命体の存在を示すそれに一同は大興奮。
地球にもニュースが駆け巡り、命名権を獲得した小学生によって
その地球外生命体は“カルビン”と名付けられる。

思いのほか速い成長を見せるカルビンのことを
隔離された研究室内でヒューは我が子を見守るような思いで観察していたが、
あるときカルビンが一向に動きを見せなくなる。
きっと死んでしまったのだろうと一同は考えるが、
あきらめきれないヒューは、カルビンに電気ショックを与えてみる。

すると、息を吹き返したとおぼしきカルビンは、
ヒューの手を食いちぎらんばかりの力を発揮。
ローリーがなんとかヒューを研究室外へと救出したものの、
彼自身はカルビンに捕まり、殺されてしまう。

研究室外へと出ようとするカルビンを止めようと、
ショウがスプリンクラー口をすべて閉じようとするが失敗。
ステーション内のどこへでも行けるようになったカルビンから逃げつつ、
カルビンを捕獲して始末しようと残ったクルーたちは奔走するのだが……。

キャストの中では一般的にもっとも知名度が高いと思われるライアン・レイノルズがローリー役。
すなわち彼がいちばん先に殺されたのは意外。
嫌な奴が最初に殺されるならともかく、
ローリーは軽薄そうに見えて仲間を見捨てない善人だったから気の毒。
だけどクルーの中に嫌な奴はいないんです。
この手の話ならば1人ぐらいそういう奴が混じっていそうなのに、それも意外。
ま、宇宙飛行士になるような人は人間ができているのが当たり前か。(^^;

ちなみに我らが真田広之はわりと先まで生き残るほう。
世界の俳優たちの間に入っても見劣りしない顔立ちと演技。

登場人物はほぼクルーのみ、シンプルでわかりやすく、かつ怖い。
ラストはこうだったら嫌だなぁというものそのまんま。
「イヤミス」の極みでした(笑)。イヤすぎて笑ってしまった。

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